2019年、夏の甲子園が開幕します。
昨年は第100回を記念して、名勝負やそのランキングなどが取り上げられました。
確かに、松坂大輔、松井秀喜、江川卓、PL学園、などなど、名勝負として語り継がれる熱戦が繰り広げられてきたんですよねぇ。
そこで、このブログ私見ではありますけど、夏の甲子園の名勝負をランキングしてみたいと思います。
夏の甲子園の名勝負のおさらい
読んでくださる皆さんにとって、夏の甲子園の名勝負と言えば、どの試合になりますか?
中京大中京、県岐阜商、東邦、早実、
平安、PL、松山商、天理、などなど、名門校と言われる高校の名勝負、
また、お住いの地元の高校の名勝負、
どの試合が名勝負で、どの試合に感動した、心が震えたのかは、その方次第だと思います。
このブログ、この記事でも、そんな具合で、「すぽいべ」が心が震えた、目が離せなかった試合を名勝負としたいと思います(笑)
だって、私は、
- 松井の全打席敬遠
- 松坂の決勝ノーノー
- 太田vs井上の再試合
などは、生観戦(テレビで)してないんですよねぇ(笑) 後でハイライト映像では観ましたけど(笑)
ここでの名勝負ランキングは、私が実際に観た試合でランキングしたいと思います。
その前に、一般的に?夏の甲子園の名勝負と言われる試合をおさらいしておきます。
いろいろなメディア、マスコミなどの名勝負ランキングなどを参考にさせていただきますと、以下のようなところが名勝負と認められているのではないでしょうか。
- 松坂大輔vsPL学園(横浜vsPL学園)
- 日本文理猛追(中京大中京vs日本文理)
- ハンカチvsマー君再試合(早実vs駒大苫小牧)
- がばい旋風(佐賀北vs広陵)
- 奇跡のバックホーム(松山商vs熊本工)
- 松井5打席連続敬遠(明徳義塾vs星稜)
- 島袋春夏連覇!(興南vs報徳学園)
- 死闘延長18回(箕島vs星稜)
- PL伝説幕開け(PL学園vs池田)
- 吉田輝星力尽く(大阪桐蔭vs金足農)
甲子園での名勝負を語るとき、決勝戦の名勝負、決勝戦以外の名勝負と分けると良いのかもしれません。
また、名勝負を接戦とするのか、逆転とするのかなどなど、理由も様々だと思います。
このブログでの名勝負は、「感動した」「涙が流れた」「心が震えた」などの、
試合の程度、質ではなく、ドラマチック度合いに重きをおきたいと思いますm(__)m
あ~こんな試合もあったなと思いだしていただければと思います。
すぽいべが選ぶ「夏の甲子園名勝負ランキングベスト10」
それでは早速、夏の甲子園名勝負ランキング、ベスト10を!
第10位 「わっしょい」の底力
第99回大会(2017年)準決勝 広陵(広島)vs天理(奈良)
- 広陵:200 112 303:12
- 天理:002 200 203: 9
広陵が先行し、天理が追いつき、広陵がまた引き離し、天理がしぶとく追いすがる。
甲子園優勝経験のある名門校同士の対戦は息詰まるシーソーゲームでした。
夏の甲子園大会の本塁打記録を塗り替える中村奨成の2本塁打で試合を優勢に進める広陵ですが、
最後の最後まで天理は広陵を追い詰めます!
6点を追う9回の裏、天理は、甲子園の名物ともいえるアルプスからの「わっしょい」を背に、15分を超える「底力」で、広陵に迫りましたが・・・。
点を取り合うシーソーゲーム、名門同士の熱戦、天理「わっしょい」、凄い雰囲気の試合でした。
甲子園の名勝負ランキング10位を、第99回大会の広陵vs天理とさせたいただきます。
→スポーツ【高校野球】天理(奈良)9回裏に見せた「底力」VS 広陵(広島) 2017夏甲子園
第9位 好投手香月、力尽く
第82回大会(2000年)準々決勝 智弁和歌山(和歌山)vs柳川(福岡)
- 柳川:030 030 000 00:6
- 智弁:001 100 040 01:7
この年のセンバツで準優勝した智弁和歌山、その3回戦で接戦を演じた柳川が、夏の甲子園で再び相まみえました。
この大会で100安打という記録を達成することになる強打の智弁和歌山打線が、柳川の好投手香月を打つことができません(センバツのスコアも1-0)。
しかし、試合終盤、智弁和歌山打線が香月を捉え、2本のホームランで同点に追いつきます。
指のトラブルがあったのか、球威が落ちる香月ですが、抜群のコントロールを駆使し、強力打線を抑え込みます。
サヨナラのピンチ、1塁が空いていても強打者を歩かせようともせず、冷静沈着な表情ではありますが、強固な意志を感じるピッチングで智弁和歌山打線に挑みます。
しかし、延長11回、ついに、フォアボールでためたランナーを、1本のヒットでかえされてしまいます。
強力打線に立ち向かう香月投手、そして、最後は力尽きてしまいました。
終盤から延長戦まで目の離せない好ゲームでした。
第82回大会の智弁和歌山vs柳川を名勝負ランキングの9位とさせていただきます。
→【平成12年】智弁和歌山 対 柳川『ジョックロック』【高校野球】
第8位 絶妙バント&絶妙バックホーム
第82回大会(2000年)2回戦 東海大浦安(千葉)vs延岡学園(宮崎)
- 延学:000 000 010:1
- 浦安:000 000 02×:2
第82回夏の甲子園で準優勝する東海大浦安の初戦2回戦、延岡学園戦。
背番号4を背負う東海大浦安の浜名と、後にホークスに進むことになる延岡学園の神内の息詰まる投手戦です。
終盤、延岡学園が均衡を破りますが、その裏、浜名の絶妙スリーバントなどを絡めて、東海大浦安が逆転。
最終回、1点を追う延岡学園は2アウト1,2塁の同点のチャンスを迎えます。
バッターの打った打球は1、2塁間を抜け、同点・・・・かと思われたシーン!
ライトから素晴らしいバックホームが!!
守り合いだったこの試合の締めくくりも素晴らしい守りによるものでした。
第82回大会の東海大浦安vs延岡学園を第8位にランキングさせていただきます。
第7位 能代商の戦い
第93回大会(2011年)3回戦 如水館(広島)vs能代商(秋田)
- 能代:100 000 000 001:2
- 如水:010 000 000 002:3
第93回大会、能代商が躍進します。
前年の夏の大会で25年ぶり2度目の甲子園に出場した能代商は、鹿実(鹿児島)に0-15と大敗します。
連続出場となったこの大会の初戦は、なんと、前年に大敗を喫した鹿児島代表の神村学園。
その強豪、神村学園に競り勝ち、秋田県勢の13年連続初戦敗退を止めると、
2回戦でプロ注目投手、松本を擁する、強豪英明(香川)。
その英明に完封勝利し、これまた強豪県である広島県代表の如水館との対戦になったわけです。
試合を優位に進める如水館ですが、しぶとくしぶとく守る能代商。
間一髪のバックホーム(←それも2度!)でサヨナラのピンチを凌ぎます。
延長12回、1点をもぎ取った能代商でしたが、その裏、逆転の三遊間を・・・。
前年に大敗した能代商が、この年に神村学園、英明という強豪に競り勝ち、如水館と大接戦を演じたことは、能代商旋風と言っても過言ではないと思います。
第93回大会の如水館vs能代商を名勝負ランキング第7位とします。
→プレイバック2011 夏の甲子園 第93回全国高校野球選手権大会
第6位 落球と好捕
第92回大会(2010年)1回戦 仙台育英(宮城)vs開星(島根)
- 仙台:000 102 003:6
- 開星:100 200 200:5
夏に限らず、甲子園での落球は記憶に残りますね。
私の知っている限りでは、箕島vs星稜の1塁ファールフライ(←厳密には落球ではないんでしょう)、PL学園vs都城のサヨナラ落球などが思い出されます。
ただ、第92回大会の仙台育英vs開星では、落球だけではなく、その後の超ファインプレーがセットになった名勝負です。
9回2アウトまで2点リードの開星が勝ったと誰もが思ったでしょう。
・・・まさかの落球で、仙台育英が逆転!開星悪夢です。
それでも、9回裏、開星もランナーを溜め、同点&サヨナラのチャンス。
その後、阪神に進むことになる糸原の放った打球は、右中間の深いところに飛んでいき、これは長打確実と思われたとき!
仙台育英のレフトがダイビングキャッチ、超ファインプレー!
一度、9割9分敗れていた感のある仙台育英が、落球によって敗戦を免れ、
また、開星にひっくり返りそうな場面を超ファインプレーで勝利をつかみ取った、劇的な試合でした。
紹介するのに映像をお借りしますけど、
落球の場面、センターフライの場面で、開星の白根などの内野手は勝ったものと守備態勢を解いて喜んでいますし、
打った糸原はガッツポーズで走っています。
第92回大会の仙台育英vs開星を名勝負ランキング第6位とさせていただきます。
→2010夏 開星×仙台育英 最終回 開星の落球、育英の好捕
第5位 史上最高の試合でしょうか?
第61回大会(1979年)3回戦 箕島(和歌山)vs星稜(石川)
- 星稜:000 100 000 001 000 100:3
- 箕島:000 100 000 001 000 101:4
1回からは観ていません。
記憶にあるのは、夕方家に帰ってきたら、テレビで甲子園をやってまして、その試合がこの箕島vs星稜でした。
延長戦はずーっと観ていましたねぇ、星稜が勝ったかと思うと箕島がホームランで追いつきます。
1点リードの星稜、1塁にファールフライが上がったときに、ああ星稜の勝ちだ、と思っていたら、
選手が転んで獲れない、その直後、ホームランって(笑)
こんな熱戦はなかなかありませんよ、間違いなく語り継がれる名勝負だと思います。
一応野球をやっていましたけど、まだ小学生だった私も、食い入るように観た覚えがあります。
第61回大会の箕島vs星稜の延長18回を名勝負ランキングの5位とさせていただきます。
第4位 サヨナラツーランスクイズ!
第100回大会(2018年)準々決勝 金足農(秋田)vs近江(滋賀)
- 近江:000 101 000:2
- 金足:000 010 002:3
昨年の金足農旋風ですから、多くの方がご存知だと思います。
第100回大会は、優勝した大阪桐蔭ももちろんですが、金足農の大会だったと言って良いでしょう。
金足農は、鹿実(鹿児島)、大垣日大(岐阜)、横浜(神奈川)という超強豪校を倒してベスト8に進出しました。
近江も強いです。
その幕切れは、なんと、ツーランスクイズ!!ちょっと、甲子園で記憶にありません。
2塁ランナーが3塁を回ったときの甲子園の歓声が、ことの重大さを物語っていると思います。
名勝負ランキング第4位は第100回大会の金足農vs近江とさせていただきます。
正に「神ってる」金足農でした。
第3位 壮絶!
第88回大会(2006年)準々決勝 智弁和歌山(和歌山)vs帝京(東東京)
- 帝京:000 200 028:12
- 智弁:030 300 205:13
ベスト3、第3位は、第88回大会、智弁和歌山vs帝京とします。
名将、前田監督の采配ミスか!?とも思われたこの試合、試合を面白くしてくれたのは前田監督ではなかったか?
4点を追う9回、帝京は怒涛の攻撃で8得点し、12-8と4点差をつけました。
9回の裏、智弁和歌山の攻撃、ピッチャーを使い果たしたのか、登板するピッチャーが次々にピンチを招きます。
結局、サヨナラ押し出しで智弁和歌山が勝利。
帝京、9回のピッチャーのあり方は、前田監督の思惑どおりだったのでしょうか・・。
→【高校野球】壮絶すぎる9回表と裏 すごいです!ナマで見たかった・・・
第2位 涙が止まらない結末
第80回大会(1998年)2回戦 豊田大谷(愛知)vs宇部商(山口)
- 宇部:000 011 000 000 000:2
- 大谷:000 001 001 000 001:3
悲しい試合もあります、サヨナラボーク。
息詰まる接戦の結末が、ボークとは・・。
説明は不要ですよね。
夏の甲子園名勝負ランキング第2位は、第80回大会の豊田大谷vs宇部商とさせていただきます。
第1位 ベタですけど「奇跡のバックホーム」
第78回大会(1996年)決勝 松山商(愛媛)vs熊本工(熊本)
- 松山:300 000 000 03:6
- 熊本:010 000 011 00:3
神様が舞い降りてくることがあるんでしょうねぇ。
正に「奇跡」ではないでしょうか。
あのシーンで、キャッチャーに届くボールが1m、いや、50cmずれていたら、アウトとなったでしょうか・・。
9回の裏の熊本工の同点ホームランでさえ、奇跡的なのに、とんでもない奇跡が残っていたんですね。
こちらも説明不要だと思います。
映像をお借りしますけど、松山商視点、熊本工視点の、奇跡のバックホームをお楽しみください。
→監督のひらめきが生んだ奇跡のバックホーム 第78回大会 決勝 熊本工VS松山商
まとめ
以上、今回は、令和元年の夏の甲子園が始まるのを記念して?このブログが勝手に選ぶ、夏の甲子園名勝負ランキングをやってみました。
みなさんにとっての甲子園の名勝負、忘れられない試合はありますか?
ベスト10をまとめておきます。
- 奇跡のバックホーム
- サヨナラボーク
- 壮絶!智弁和歌山vs帝京
- サヨナラツーランスクイズ
- 箕島vs星稜延長18回
- 落球と好捕、仙台育英vs開星
- 能代商旋風、如水館vs能代商
- 絶妙バント&バックホーム 東海大浦安vs延岡学園
- 香月vs智弁和歌山打線、智弁和歌山vs柳川
- わっしょいの底力、広陵vs天理
2019の夏の甲子園も語り継がれる名勝負が生まれるでしょうか。
観戦したいですね。
今回の記事が読んでくださったみなさんのスポーツの楽しみにお役に立てればうれしく思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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