年に一度の陸上の国内チャンピオンを決める大会、陸上日本選手権の開催が近づいてきました!
日本選手権の競技部門である男女長距離種目は、2019年から、別の日程・会場で開催されていまして、
2020年も別日程、別会場となることが発表されました。
ということなので、2020年の陸上日本選手権の長距離種目の日程・会場を確認しておきましょう。
また、2020年の陸上日本選手権は、東京オリンピックの代表選考を兼ねています!!
ので!長距離種目の男女注目選手(←私選です笑)もピックアップしたいと思います。
2020年陸上日本選手権長距離種目の日程等
短距離やフィールド競技種目などを行う陸上日本選手権の開催はすでに決定しています。
→【私選】日本陸上選手権2020の注目の種目&選手をピックアップ!
この陸上日本選手権では、近年、長距離部門や混成競技などは、日程、会場を別にして開催されています。
2020年も、長距離部門は、別開催で計画されていました。
その陸上日本選手権の長距離種目の開催日程等は次のとおりです。
第104回日本陸上競技選手権大会(長距離種目)
- 日程:2020年12月4日(金)
- 会場:ヤンマースタジアム長居(大阪市)
- 種目:5000m・10000m・3000mSC
- 放送:未定
↑のように計画されています。
例年であれば、5~6月にかけて開催されていたのですが、
感染症の影響により延期とされていましたが、12月に開催と決定したようです。
また、2020年に予定されていた東京オリンピックも延期されたことによって、
オリンピック内定条件が、この2020年12月の日本選手権に組み入れられています。
日本陸連がわかりやすく説明してくれています。
オリンピック出場をかけて、日本のトップランナーたちの真剣勝負が繰り広げられることでしょう。
・・・ちょっと個人的に心配していることがあります。
例年、日本の陸上界の12月と言えば、駅伝シーズンのど真ん中です。
2020年度の駅伝大会は、感染症の影響により、いくつかの大会が中止となっています。
→シーズン到来!2020-2021の駅伝の日程を確認しておきましょう!
そんな中、2020年のクイーンズ駅伝は、11月22日に開催される予定です。
クイーンズ駅伝開催から、オリンピック選考を兼ねた陸上日本選手権長距離種目、と考えた時には、
社会人女子の選手は、多少の影響を受ける可能性があるかもしれません・・・。
放送は未定ですが、毎年、YOUTUBEでライブ配信してくれていますので、
現段階では未定ですが、2020年も配信されると思われます。
以上、2020年の陸上日本選手権長距離種目の日程等です。
2020年陸上日本選手権長距離種目の注目選手!
さて!男女の注目選手をピックアップしてみたいと思います。
誰が有力なのか、誰が注目選手なのか、につきましては、全くの個人的思考、私見ですのでご了承くださいm(__)m
東京オリンピックの代表権がかかっています!!
誰が出場してくるのかも、わかりません(笑)
MGCで代表権を獲れなかったマラソンランナーが10000mでの出場を狙ってくるかもしれません(むしろそのほうが面白かったりします)。
この大会で開催される長距離種目は、
- 5000m
- 10000m
- 3000mSC
↑です。
男女別また種目別で注目選手をピックアップしてみます。
また、オリンピック出場権がかかっていますので、「参加標準記録」も確認しておきましょう。
エントリーも発表されています。
※敬称は省略させていただきます。
男子5000m注目選手
男子5000mのオリンピック参加標準記録は、13.13.50。
- 13.18.99遠藤 日向(住友電工)
- 13.24.29松枝 博輝(富士通)
- 13.28.31吉居 大和(中央大)
7/18/2020 ホクレンディスタンスチャレンジ in 千歳
5000m 13’18″99 2th PR
緊急事態宣言が発令されて苦しい状況な時もありましたが、それを乗り越えて自己ベストを出すことができてすごく嬉しいです。
また東京オリンピックに向けて頑張ります!
応援ありがとうございました!
📸: @ekiden_news pic.twitter.com/FGOKmuf9Qb— HYUGA ENDO (@e_01h48) July 18, 2020
男子5000mのオリンピック参加標準記録を上回る記録をもつ日本人選手は、歴代で4人しかいません。
大迫、鎧坂、松宮、高岡、←という、日本陸上界のレジェンド級のランナーたちです。
現役のランナーで5000mの参加標準記録を突破しているのは、大迫と鎧坂の2人だけということになります(突破するのになかなかたいへんだということ)。
それらのことを踏まえて、
2020年の陸上日本選手権、5000mで注目の男子選手は、特に、この3選手ではないかと思います。
参加標準記録に最も近い自己記録をもつ遠藤日向(住友電工)、
2019年の日本選手権5000mチャンピオンの松枝博輝(富士通)、
そして、大学1年生で2020の日本インカレ5000mを制した吉居大和(中央大)、
この3選手は、注目選手だと思います。
2020年の日本選手権までに参加標準記録を突破して、日本選手権で優勝すれば、オリンピック内定となります。
3人のほかには、マラソンでオリンピック出場を逃している、長距離の実力者たちが、5000m、10000mでのオリンピック出場を目指す可能性があります。
- 大六野 秀畝(旭化成)エントリーなし
- 村山 紘太(旭化成)エントリーなし
- 服部 弾馬(トーエネック)
↑あたりも5000mに出場してくるかもしれません。
【2020年11月21日追記】
男子5000mのエントリーが発表されましたので、個人的な推し選手(上記以外の選手)をピックアップしてみます。
凄い面々となりました!
- 大迫 傑(Nike)
- 上野 裕一郎(セントポールクラブ)
- 坂東 悠汰(富士通)
- 川瀬 翔矢(皇學館大)
- 石田 洸介(東農大二高)
↑高校生の石田洸介がエントリー!
どんな走りを魅せてくれるでしょうか!?
女子5000m注目選手
女子5000mのオリンピック参加標準記録は、15.10.00。
- 15.00.01田中 希実(豊田自動織機TC)
- 15.05.40廣中 璃梨佳(JP日本郵政)
- 15.05.78萩谷 楓(エディオン)
- 15.12.48木村 友香(資生堂)
↑女子5000mの特に注目の選手は、この4選手ではないかと思います。
2020年9月現在で、女子の1500m&3000mの日本記録保持者(つまり現時点で史上最強の中距離ランナー)の田中希実(豊田自動織機TC)は、5000mに出場してくるでしょうか!?
田中希実は、10月1~3日で開催される日本陸上選手権で、1500mにも出場すると思われますが、
2020年に1500mの日本記録(4.05.27)を叩き出したのですが、1500mの参加標準記録は4.04.20!
日本記録でも届いていないんですねぇ、オリンピックの基準に 泣
田中希実には、1500mでも、5000mでも、オリンピックに挑戦してもらいたいところです。
また、近年の女子長距離界で大注目を集めている廣中璃梨佳(JP日本郵政)!
すでに参加標準記録は突破しているので、2020年の日本選手権5000mに賭けていると思われます。
このブログでも、以前から応援させていただいていますけど、
→廣中璃梨佳のプロフィールや経歴は?日本女子期待のホープです!
ロード、クロカンでは圧倒的・歴史的な強さを誇る廣中なんですが、
ロード、クロカンと比較したときには、トラックでは今一つなんです(それでも強いんですよ!)。
ジュニア時代からの逸材あり、ライバルと目される田中希美と廣中璃梨佳の5000mには注目です。
田中、廣中以外では、
成長著しい廣中世代である荻谷楓(エディオン)、
2019年の日本選手権5000mチャンピオンの木村友香(資生堂)、
も注目の選手だと思います。
この4選手のほかにも、
- 新谷 仁美(積水化学)エントリーなし
- 鍋島 莉奈(JP日本郵政)エントリーなし
↑にも注目だと思います(5000mに出場するのかどうかも含めて)。
新谷は5000mの参加標準記録をクリアしていますが、
同日に開催される10000mに出場するものと思われますので、5000mは出場なしかも。
2019年の世界陸上を怪我で出場できなかった鍋島も、オリンピック出場を目指していると思われますが、
5000mに出場するのか、10000mに出場するのか、気になるところです。
【2020年11月21日追記】
女子5000mもエントリーが発表されています。
ちょっとたいへんなことになってます!
上記の選手たちに加えて、
- 一山 麻緒(ワコール)
- 安藤 友香(ワコール)
- 西原 加純(ヤマダHD)
- 清水 真帆(ヤマダHD)
- 田﨑 優里(ヤマダHD)
- 岡本 春美(三井住友海上)
- 中村 優希(パナソニック)
- 荘司 麻衣(ユニクロ)
- 佐藤 成葉(資生堂)
- 五島 梨乃(資生堂)
- 和田 有菜(名城大)
↑もう、近年の日本女子長距離界のオールスター状態!
クイーンズ駅伝から間が空いていませんが、影響があるでしょうか。
男子10000m注目選手
トラック種目で最も距離の長い10000m、参加標準記録は27.28.00。
村山紘太の日本記録(27.29.69)よりも速いタイムです。
- 田村 和希(住友電工)
- 相澤 晃(旭化成)
2019年の日本選手権10000mのチャンピオン田村和希(住友電工)は、連覇に挑戦します。
大学No.1の称号に相応しい活躍で社会人となった相澤晃(旭化成)も10000mに出場するものと思われます。
2019年の日本選手権では4位。
相澤がさらに強くなっているのかどうか、注目だと思います。
男子10000mで参加標準記録を突破するのは至難の業と言わざるを得ません 涙。
ですが、多くの長距離ランナーが、オリンピック出場を目指して、出場してくるものと思われます。
田村、相澤のほかにも、
- 村山 紘太(旭化成)
- 村山 謙太(旭化成)
- 坂東 悠汰(富士通)エントリーなし
- 河合 代ニ(トーエネック)
- 鎧坂 哲哉(旭化成)
- 設楽 悠太(Honda)
- 井上 大仁(MHPS)
↑坂東や鎧坂は10000mで実績を残している選手ですし、
設楽や井上のように、マラソンでオリンピック出場を逃した選手たちが、10000mでオリンピック出場に挑戦する可能性もあります。
【2020年11月21日追記】
男子10000mもエントリー発表。
上記の選手たちに加えて、
- 大迫 傑(Nike)
- 佐藤 悠基(SGHグループ)
- 大六野 秀畝(旭化成)
- 浦野 雄平(富士通)
- 田澤 廉(駒沢大)
- 塩澤 稀夕(東海大)
- 中谷 雄飛(早稲田大)
- 川瀬 翔矢(皇學館大)
↑大迫や川瀬は、5000にも10000の両方にエントリーしているようです。
女子10000m注目選手
続いて、女子10000m、参加標準記録は31.25.00.
参加標準記録をクリアしているのは新谷仁美(積水化学)のみです。
- 新谷 仁美(積水化学)
- 鍋島 莉奈(JP日本郵政)
- 佐藤 早也伽(積水化学)
新谷は、2020年の日本選手権で優勝すればタイムに関わらずオリンピック内定となります。
日本女子長距離界のレジェンド級のモンスター(いつもすみません)であり、
その走りで多くのファンを惹きつけてやまない新谷には、なんとしても、東京オリンピックに出てほしいです!
当然、注目選手でしょうね。
2019の日本選手権10000mチャンピオンの鍋島莉奈(JP日本郵政)は、怪我が治ったんでしょうか、どうか治ってください。
2019年はドーハの10000m出場が決まっていましたけど、怪我のため出場できませんでした、残念無念。
鍋島の日本陸上選手権は、5000mでは2017~2018で連覇、10000mでは2019で優勝と、3度の優勝を誇ります。
5000m、10000mの2種目でオリンピック出場を目指していたようですが、
鍋島が5000mに出場するのか、10000mに出場するのか、はたまた(可能性は低いと思いますけど)両方に出場するのか。
新谷と同じく、どの種目に出場するのか、注目選手となります。
女子10000mで注目のランナー、好調の佐藤早也加(積水化学)。
昨年の日本選手権10000mにも出場し、11位でしたけど、
秋のクイーンズ駅伝でも好走、2020年の名古屋ウィメンズでも好走、上り調子にあると思います。
調子が良い女子ランナーは誰?となったときに、真っ先に思い浮かぶのが佐藤ではないかと。
新谷、鍋島に迫るかもしれません。
もちろん、他の女子長距ランナーもに多くの注目選手がいますけど、気になるところという意味で、
- 山ノ内 みなみ(京セラ)エントリーなし
- 五島 莉乃(資生堂)エントリーなし
- 松田 瑞生(ダイハツ)
- 堀 優花(パナソニック)
↑これらの選手は注目選手ではないかと思います。
松田瑞生は、出場するかどうかわかりませんけど、毎年10000mに出場していますし、優勝(連覇)していますしね。
【2020年11月21日追記】
女子10000mもエントリー発表済。
- 福士 加代子(ワコール)
- 一山 麻緒(ワコール)
- 安藤 友香(ワコール)
- 高島 由香(資生堂)
- 岡本 春美(三井住友海上)
- 三宅 紗蘭(天満屋)
- 加世田 梨花(名城大)
- 小林 成美(名城大)
- 鈴木 優花(大東文化大)
- 関谷 夏希(大東文化大)
↑女子10000mもオールスター状態ですね。
やはり、一山、安藤、岡本などは、5000と10000とエントリー。
男子3000mSC注目選手
男子3000mSCの参加標準記録は8.22.00。
有効期間外ではありましたけど、この参加標準記録を上回る記録を打ち出した選手がいます!
その選手を含めて、男子3000mSCの注目選手はこちら!
- 8.19.37三浦 龍司(順天堂大)
- 8.27.25塩尻 和也(富士通)
- 8.29.85阪口 竜平(SGホールディングス)
🏃🏻♂️契約選手の紹介🏃🏻♂️#塩尻和也 選手(富士通所属)と、2019年よりアドバイザリー契約を結んでおり、ウエアやシューズのサポートをしています!#デサント #DESCENTEhttps://t.co/BTUVPN1JMZ pic.twitter.com/9BwaC8HxIT
— 【公式】DESCENTE(デサント) (@DESCENTE_japan) March 25, 2020
2020年、大学1年生になった三浦龍司(順天堂大)が、日本記録にあと0.44秒と迫る記録を叩き出しました!
その後開催された日本インカレでも他をよせつけず、一人旅で圧勝!
2020年の日本選手権では、大注目の選手です。
そして、近年の日本の3000mSCと言えば、塩尻和也(富士通)を忘れてはなりません!
3000mSCに出場してくるものと思って、いや、願っておりますm(__)m
また、2019の3000mSCの選手権チャンピオンは阪口竜平(SGホールディングス)。
社会人になった阪口は連覇に挑みます。
女子3000mSC注目選手
女子の3000mSCの参加標準記録は9.30.00。
早狩実紀の日本記録9.33.93を上回る設定になります。
- 9.45.27森 智香子(積水化学)
- 9.49.30吉村 玲美(大東大)
- 9.53.22石澤 ゆかり(エディオン)
参加標準記録を突破するのは難しいかもしれません、が!
近年の女子3000mSCの3強が激突する陸上日本選手権です。
女子3000mSCの日本選手権の優勝者は、
2017年が森智香子(積水化学)、2018年が石澤ゆかり(エディオン)、2019年が吉村玲美(大東大)という構図です。
3選手とも、3000mSC以外にも、中距離から長距離、駅伝でも活躍しているランナーです。
まぁ3000mSCの選手たちはマルチなランナーたちが多いですけど。
以上、ここでは、2020年の陸上日本選手権長距離種目の注目選手をピックアップしてみました。
種目に関係なく、全注目選手を男女別でまとめておきますと、
男子選手が、
- 遠藤 日向(住友電工)
- 松枝 博輝(富士通)
- 吉居 大和(中央大)
- 田村 和希(住友電工)
- 相澤 晃(旭化成)
- 三浦 龍司(順天堂大)
- 塩尻 和也(富士通)
- 阪口 竜平(SGホールディングス)
女子選手が、
- 田中 希実(豊田自動織機TC)
- 廣中 璃梨佳(JP日本郵政)
- 萩谷 楓(エディオン)
- 木村 友香(資生堂)
- 新谷 仁美(積水化学)
- 鍋島 莉奈(JP日本郵政)
- 佐藤 早也伽(積水化学)
- 森 智香子(積水化学)
- 吉村 玲美(大東大)
- 石澤 ゆかり(エディオン)
あたりが注目選手ということになるかと思います。
まとめ
以上、ここでは、陸上日本選手権2020長距離種目の日程、会場の紹介、また、出場すると思われる注目選手をピックアップして紹介してみました。
オリンピック出場権がかかっていますから、白熱したレースになることは間違いないと思います。
また、12月ですから、気温もそう高くなく、良いコンディションでの開催となるのではないでしょうか。
陸上ファン、長距離ファンには必見となる大会だと思います。
今回の記事が読んでくださったみなさんのスポーツの楽しみのお役に立てればうれしく思います。
よかったら関連記事の以下もご参照ください。
→新谷仁美は強いしすごい!2020東京オリンピック出場なるか!?
最後まで読んでいただきありがとうございます
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