ラグビーカナダ代表が、台風の被害を受けた釜石市内の清掃ボランティアをしてくれました!
私の記憶によりますけど、
これまでの9回のラグビーワールドカップで初めてのことだと思います。
ここでは、僭越ながら、日本人を代表するつもりで!カナダ代表に感謝の意を込めて!!
前代未聞の活動をしてくれたカナダ代表を多くの方々に知ってもらいたくて、
ラグビーカナダ代表を紹介したいと思いますm(__)m
ラグビーW杯2019のカナダ代表
日本代表の活躍で日本中がラグビーに沸いているところですが、
今大会のカナダ代表は、世界ランク22位(大会出場20か国中19位)で、ラグビーW杯2019に出場してきました。
釜石で対戦する予定だったナミビアは世界ランク23位(大会出場20か国中20位)でした。
W杯2019では予選プールBに入り、
- 2位:ニュージーランド
- 6位:南アフリカ
- 14位:イタリア
- 22位:カナダ
- 23位:ナミビア
と、戦いました(↑順位はW杯開幕時の世界ランク)。
その結果は、
●7-47イタリア(9/26博多の森)
●0-63ニュージーランド(10/2大分総合)
●7-66南アフリカ(10/8神戸御崎公園)
△(中止)ナミビア(10/13釜石スタジアム)
↑という、1分3敗で、予選プール最下位という成績となりました。
カナダ代表にしてみれば、力関係が拮抗しているナミビアとの最終戦で1勝したいと考えていたと思うんですが(もちろんナミビアも同じ考えだったと思いますが)、
ご存知のように、台風の接近により、試合は中止となり、引き分けということになったんですね。
カナダ代表もナミビア代表も、この釜石での試合の段階で、予選リーグ敗退は決まっていたんですけどね。
それでも、ラガーマンですし、4年に1度の世界大会ですから、
両国とも、試合をしたいと思っていたでしょうし、試合の中止は無念であったと思います。
台風などの気候条件等による試合中止(引き分け扱い)も、
過去のラグビーW杯では1度もありませんで、この日本での大会が初めてのことです。
釜石でのカナダ代表vsナミビア代表以外にも、
ニュージーランドvsイタリア、好カードであるイングランドvsフランス、計3試合が中止となりました。
日程を調整するなどして、試合をさせてあげたかったですね。
今後のW杯の教訓にしてほしいと思います。
釜石市内でのボランティアの様子
そんな、1勝するチャンスがあったカナダ代表が、
本来、試合をする日であった10月13日に、釜石市内の土砂を片付ける清掃ボランティアに参加してくれたんです!
カナダ代表の選手とコーチ合わせて17人がボランティアをしてくれたようです。
カナダ代表の選手のひとりアンドリュー・コー選手は、取材に対し、
「釜石の思いやりに触れ素晴らしい時間を過ごすことができた。日本で貴重な経験をすることができたことに感謝したい」
旨のことを話してくれたようです。
その釜石でのボランティアの様子が↓こちらです。
Following the cancellation of their match in Kamaishi, @RugbyCanada players headed out to help with recovery efforts, showing the true values of the game.
Amazing scenes and brilliant to see from the team. #RWC2019 pic.twitter.com/jdXQlyD2ZM
— Rugby World Cup (@rugbyworldcup) October 13, 2019
Two nations unite in reaction to tragedy 🇨🇦🇯🇵
This is what sport is truly about! 🙌@RugbyCanada #ITVRugby #RWC2019 pic.twitter.com/TsByUTIuAa
— ITV Rugby (@ITVRugby) October 13, 2019
Canada team helped local people clean up a mud messy road after the strong typhoon. We really appreciate it. After that they enjoyed spend some time with local people! Welcome to Kamaishi. We’re hoping that you are coming back again!
##RWC2019 #RWCKamaishi #Canada #Kamaishi pic.twitter.com/y9SJhP0ZGo
— 釜石鵜住居復興スタジアム (@kama_stadium) October 13, 2019
・・・もう一度言わせていただきます。
前代未聞なんです!!
これまでのラグビーW杯で、天候等による中止はありませんでしたので、
過去の大会で、今回の日本と同じように、大会中になんらかの災害?などがあったとしたら、
どこかの代表チームが同じようにボランティアなどしていたのかもしれませんが、今までありませんでした。
ラグビーW杯に来た選手たちが、災害のボランティアをしてくれる、世界初のことです。
しかも!全く個人的な「気持ち」を言わせていただきますけど、
釜石っていうところは「日本ラグビーの代名詞」と言って過言ではない「ラグビーの聖地」のひとつだと思っています。
一生に一度遭うかどうかのあの大災害・・・、
釜石を含む東北の広い地域が津波に飲み込まれていく映像をテレビで観ていた私は、日本が終わるんじゃないかと感じました。
その復興の象徴のひとつが、ラグビーの聖地であった釜石の復興スタジアムだと思います。
釜石とは全く縁も所縁もない私ですけど、
松尾雄治をはじめ、洞口、小林、桜庭などが活躍した北の鉄人=新日鉄釜石は、日本ラグビーの象徴であり、
本拠地である釜石には、想い入れがあります。
そんな釜石で、予定していた試合が中止となり、予選プール最下位となってしまったカナダ代表が、
本来なら、がっかり感満載のはずなのに、ラグビーをやりに来たのに!
釜石の困った人たちの手助けをしてくれる・・・。
道徳の教科書に載せてもらいたい、
日本人はカナダ代表のこの活動を忘れてちゃいかんと思います(←あもちろん強制するつもりはありません笑。
そんな思いから、私勝手な考えとして、
このブログを、この記事を読んでくださる方々に、カナダ代表を紹介したいと思いました。
・・・ぶっちゃけ!私は、
ラグビーカナダ代表の選手を誰一人知りませんm(__)m
ですので、この記事を書くことによって、
ボランティアをしてくれたということだけではなく、
少しでも、ラグビーカナダ代表について覚えておきたいと思った次第です。
ラグビーカナダ代表
↑そういう意味で、ラグビーカナダ代表について、できるだけ覚えておきたいと思ってくださるとうれしく思います。
ここでは、ラグビーカナダ代表について紹介します。
いろいろ調べてみましたら、日本とカナダには凄い「縁」があることが判明しました!
○愛 称:メイプルリーフス(カエデの葉)
○エンブレム:メイプルリーフ
○初国際試合:1932年(昭和7年)←これです!
○W杯出場回数:9回(全大会出場)
○W杯最高成績:ベスト8(1回)
○W杯全成績:33試合7勝3分23敗
カナダ代表の愛称は「メイプルリーフス(カエデの葉)」とのこと。
カナダを象徴する木「サトウカエデ(Sugar maple)」の葉が、カナダ国旗に描かれていますが、あれがメイプルリーフで、
ラグビーカナダ代表のエンブレムでもあり、愛称にもなっているようです。
美味しいメイプルシロップの木の葉っぱということですね(笑)
初の国際試合(15人制)は1932年(昭和7年)ですから約90年の歴史があるということになります。
このカナダ代表の初国際試合は後ほど紹介します。
ラグビーW杯には全大会出場して、最高成績はベスト8です。
W杯全大会に出場している国は日本を含む12か国ですが、カナダ代表もそのひとつ。
W杯でベスト8に進出したことのある国も12か国(2019の日本代表のベスト8進出で13か国になりました)でしたが、カナダ代表は1991年の第2回W杯でベスト8に進出しています。
ラグビーのナショナルチームには「ティア(tier)」と呼ばれる階級があるんですが、
このティア1の10か国に勝つことが難しいんですけど、
カナダ代表はティア1の国に10回勝利しています(←日本は2019W杯のアイルランド、スコットランドに勝利して合計7回の勝利です)。
ただし、カナダ代表がティア1の国に勝ったのは2005年が最後で、それ以降は勝てていません。
つまり、カナダ代表は、まあまあ強くて、日本代表よりも早くに、W杯で好成績を残していた国なんです。
2019年現在は世界ランクも20位前後ですけど、最高は11位で(2011年)、ずっと日本代表と同程度の実力でした。
南北アメリカ大陸のラグビー勢力では、アルゼンチンに次ぐ実績を残しているのがカナダ代表です。
そして、そのカナダ代表と日本代表には深い「縁」がありました。
カナダ代表と日本代表
時系列で紹介していったほうが分かりやすいので、そうさせていただきます。
ラグビーの日本代表が結成されたのが1930年(昭和5年)のことだそうです。
この日本代表の初結成はカナダ遠征で、カナダの州選抜と試合をし、6勝1分という成績だったそうです。
ラグビー日本代表が初めて海外で試合をしたのがカナダだったんですね。
逆に、ラグビーのカナダ代表の初の国際試合は(代表初結成についてはちょっと分かりませんでした)、↑前述していますが、1932年(昭和7年)のことのようです。
このカナダ代表の初国際試合は、なんと!日本遠征だったんだそうです!!
1930年の日本代表のカナダ遠征がきっかけとなり、その2年後のカナダ代表の日本遠征に繋がったものと思われます。
このときのカナダ代表の日本遠征では、ラグビー日本代表と2試合対戦し、
9-8、35-5で日本代表が勝ったようです。
この9-8と日本代表が勝利した試合、1932年1月31日が、カナダ代表の初の国際試合なんだそうです(←大阪で行われたとのこと)。
その後、日本代表の2度目の海外遠征もカナダ遠征だったようです(1963年)。
なんとなんと、前代未聞のW杯開催地で災害ボランティアをしてくれたカナダ代表の初の国際試合の相手は、我らが日本代表であり、
嬉しいボランティアをしてもらった我らが日本の、
ラグビー日本代表初結成の遠征先がカナダだったということ(試合の相手はカナダ代表ではありませんけど)、
私は縁を感じましたけど、ここまで読んでくださった皆様はいかがでしょう?
調べてみて初めて知りましたけど、このカナダと日本のラグビーの交流は、約90年前のことです。
ボランティアをしてくれたカナダ代表がこのことを知っていたかどうかは分かりませんけど、
なんだか、目に見えない繋がりみたいなものを感じてしまいました。
日本代表とカナダ代表のラグビーの通算成績は、25試合15勝2分8敗で日本が優勢。
W杯では2試合しているんですが、2試合とも引き分けています。
2007年と2011年、2大会連続で対戦し、連続して引き分けているんですね。
W杯の本戦で、引き分けとなった試合はこれまでで3試合しかなく(2019の台風による中止の引き分けや決勝トーナメントの延長戦突入を除きます)、
そのうちの2試合が、日本代表vsカナダ代表なんです。
W杯で2度対戦して2度とも引き分けている国なんて、もちろん日本とカナダ以外にありません(笑)
これらを年表のようにまとめてみますと、
- 1930年:日本代表初結成でカナダ遠征
- 1932年:カナダ代表初国際試合で相手は日本代表
- 1963年:日本代表2度目の海外遠征でカナダ遠征
- 2007年:W杯で対戦、引き分け
- 2011年:W杯で2大会連続で対戦、2度目の引き分け
↑日本代表とカナダ代表はこんな関係性があったんですね。
日本代表にとっても、カナダ代表にとっても、いろんな「初」があって、
その「初」に、お互いの国が関係しているということになります。
このお互いの「初」のことも、日本人は忘れないほうが良いかもしれませんね(笑)
ラグビーW杯2019カナダ代表メンバー
ここまで、釜石のボランティアをしてくれたカナダ代表について紹介してきましたが、
最後に、釜石でボランティアをしてくれたカナダ代表選手を紹介したいと思います。
ボランティアに参加してくれたのは選手とコーチ合わせて17人とのことです。
カナダ代表の全選手を顔写真付きで紹介したいのですが、諸事情によりちょっと難しいので、
ボランティアの画像や映像からわかる選手のみを顔写真付きということで、全選手の名前を紹介したいと思います。
○DTH・ファン・デル・メルビ
○ルーカス・ランボール
○ピーター・ネルソン
○パトリック・パーフリー
○アンドリュー・コー
○コナー・トレイナー
○タイラー・アードロン
○エリック・ハワード
○ジョシュ・ラーセン
※ジョシュ・ラーセン選手のお父さんもボランティアしてくださったとのことです。
画像や映像から名前が分かったのはこれらの選手です。
・・・わからない選手もいました、すみませんm(__)m
釜石で一緒に作業された方ならご存知かとは思うんですけど・・・、分からなくて悔しいです!
他、ラグビーカナダ代表の選手は次のとおりです。
- ルーク・キャンベル
- マット・ヒュートン
- ダスティン・ドブラフスキー
- シアラン・ハーン
- ジュゼッペ・デュ・トワ
- ゴートン・マクロリー
- シェーン・オレアリー
- テオ・サウザー
- ブノワ・ピッフェロ
- アンドリュー・クワトリン
- カリル・ベイリー
- コナー・キース
- エヴァン・オムステッド
- ヒューバート・バイデンス
- ジャスティス・シアーズドゥル
- ジェイク・イルニッキー
- コール・キース
- マット・ティアニー
- フィル・マック
- ジェイミー・マッケンジー
- ジェフ・ハスラー
- カイノア・ロイド←この選手も家具を運び出してたような
- ニック・ブレビンズ
- ベン・ルサージュ
※HCはキングスレー・ジョーンズ。
以上、33名がカナダ代表のメンバーとHCです。
メディアやネットの情報でしか調べる術がありませんでしたので、それらを根拠としています(調査ミスがあるかもしれません)。
きっと息子の応援に来られておられたのであろう、ジョシュ・ラーセンのお父さん、
親子で釜石のお手伝いをしてくださったことも覚えておきたいと思います。
また、釜石でカナダと対戦するはずだったナミビアも、滞在地であった岩手県宮古市で、
試合中止となった後、市民と交流会をしてくれたようです。
ナミビアにも感謝したいです。
カナダの選手、ナミビアの選手、本当にありがとうございましたm(__)m
まとめ
以上、今回は、ラグビーカナダ代表について紹介しました。
釜石でボランティアをしてくれたことが嬉しかったので、
カナダ代表のことを少しでも多くの方々に知ってもらいたいと思いました。
紹介しようと調べていたら、カナダ代表は、日本代表と、ラグビーの繋がりが古くからあったことが分かりました。
そんな、古くからラグビーを通して縁のあったカナダ代表が、世界初!前代未聞!!のボランティア活動を、
日本のラグビーの聖地と言える釜石でやってくれたことに、なにか運命めいたものと感じてしまいました。
今後、日本人は、・・・あ、いや、少なくとも私は、ラグビーだけではなく、カナダを応援することにします!
機会があったら、釜石で、カナダvsナミビアのラグビーの試合をやってほしいですよね。
ラグビーの偉い方々よろしくお願いします。
今回の記事が読んでくださったみなさんのスポーツの楽しみのお役にたてればうれしく思います。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
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