2019年度の全国高校駅伝が間もなくスタートとなります(2019年12月22日)。
高校生長距離ランナーたちの年に1度の晴舞台?です!(笑)
各校のエース級が揃う都大路花の1区の区間賞を獲るのはどの選手でしょう!
ここでは、過去の実績など振り返りながら、男女1区の区間賞を予想させていただきます。
全国高校駅伝1区関連うんちく
1区の区間賞の候補&予想&推し!の前に、少し全国高校駅伝の1区のうんちく(←個人的な)にお付き合いくださいm(__)m
全国高校駅伝の1区と言えば、男子も女子も、各校のエース級が走る傾向にありますよねぇ。
各校のエース級の選手となれば、夏場は、例えば、インターハイでの5000mのチャンピオンを狙う傾向にあると思うんです。
女子の場合だと3000mのチャンピオンを。
もちろん、1500mだったり、3000mSCをメインにする選手もいますけど。
そこで、ちょっとインターハイのチャンピオンと全国高校駅伝の1区の区間賞を比較してみました。
過去10年の実績を男女別で振り返ってみます。
男子の場合
その年度のインターハイ5000mチャンピオンと全国高校駅伝の1区の区間賞を比較?してみます。
インターハイのチャンピオンはほぼほぼ外国人留学生なんですが、ここでは日本人選手の最上位者をインターハイチャンピオンとして取り扱います。
【年度:インターハイチャンピオン/1区区間賞】で表記してみます。
- 2019:吉居大和(仙台育英)/2019の1区?
- 2018:井川龍人(九州学院)/白鳥哲汰(埼玉栄)
- 2017:中谷雄飛(佐久長聖)/中谷雄飛(佐久長聖)
- 2016:遠藤日向(学法石川)/名取燎太(佐久長聖)
- 2015:遠藤日向(学法石川)/關颯人(佐久長聖)
- 2014:下史典(伊賀白鳳)/下史典(伊賀白鳳)
- 2013:廣末卓(小林)/廣末卓(小林)
- 2012:平和真(豊川)/西山雄介(伊賀白鳳)
- 2011:横手健(作新学院)/久保田和真(九州学院)
- 2010:西池和人(須磨学園)/西池和人(須磨学園)
- 2009:油布郁人(大分東明)/大迫傑(佐久長聖)
↑インハイチャンピオンも全国高校駅伝の1区区間賞もそうそうたる面々ですよねぇ。
黄色いマーカーで印をつけましたけど、過去10年間で、インハイ5000チャンピオンが全国高校駅伝の1区で区間賞を獲得したのが4回あるんです。
けっこうな確率だと思うんですけど、読んでくださっている皆さんはどう感じられますか?(この後の女子と比較してもらえればと思います)。
2019年のインハイチャンピオンは吉居大和(仙台育英)、1区を走るとすれば注目せざるを得ませんよね。
女子の場合
同じように女子も比較してみましょう、女子のインハイは3000mのチャンピオン(日本人最上位)です。
- 2019:木村梨七(仙台育英)/2019の1区?
- 2018:金光由樹(岡山操山)/廣中璃梨佳(長崎商)
- 2017:田中希実(西脇工)/和田有菜(長野東)
- 2016:髙松ムセンビ(薫女)/和田有菜(長野東)
- 2015:倉岡奈々(鹿児島女)/小吉川志乃舞(世羅)
- 2014:関紅葉(立命館宇治)/岡本春美(常盤)
- 2013:上原美幸(鹿児島女)/由水沙季(筑紫女)
- 2012:上原美幸(鹿児島女)/由水沙季(筑紫女)
- 2011:木村友香(筑紫女)/小﨑裕里子(成田)
- 2010:赤松眞弘(興譲館)/菅華都紀(興譲館)
- 2009:井澤菜々花(豊川)/井澤菜々花(豊川)
↑女子もインハイチャンピオン、全国高校駅伝の1区区間賞ともに、凄い面々です。
過去10年でインハイチャンピオンが1区区間賞となったのは1度だけです(難しいということです)。
つまり、女子の場合は、インハイチャンピオンの木村梨七(仙台育英)が1区を走ったときに、区間賞を獲れるのかどうか、ひとつの注目点になるのではないかと思います。
以上、全国高校駅伝では1区に各校のエース級が走る傾向にあり、
その各校のエースは、その年のインターハイの5000m&3000mでのチャンピオンを目指す傾向にあることから、インハイと全国高校駅伝の1区の比較をしてみました。
比較した結果、
- 男子の1区区間賞はインターハイチャンピオンが獲る確率が40%
- 女子の1区区間賞はインターハイチャンピオンが獲る確率が10%
ほどの傾向にあると言えるのではないかと思います。
2019年のインターハイチャンピオンは、男女とも仙台育英、男子が吉居大和、女子が木村梨七、両選手とも大注目の選手ですよね。
インターハイなどのトラック競技では平坦なコースを走りますので、5000mでタイムいくつとか3000mのタイムいくつとかになりますよね。
でも駅伝ってロードですから、ほぼほぼアップダウンがあり、トラックのように平坦なコースを走る単なる?スピード以外の力が必要なんじゃないかと、勝手に思っています。
例えば、昨年の男子1区のケースでみてみると、
5000m最高タイムを持っていた田澤廉(青森山田・2019駒大で大爆発!)はインハイ5000で日本人2位でしたが、高校駅伝1区では15位でした。
同じく、インハイ5000日本人1位の井川龍人(九州学院)は、1区で4位、良い順位ですけど区間賞は獲れなかったんですね。
同じように、昨年の女子の場合でも、
3000mタイムで最高タイム(・・・だったような気がしますが)を持っていた小笠原朱里(山梨学院)は1区で5位。
駅伝で区間賞を獲った廣中璃梨佳(長崎商)は、高校時代、全国大会のトラック競技でチャンピオンになったことがありません。
もちろん、目の前のレースを走るときのコンディションや調子が影響するんでしょうけど。
→廣中璃梨佳のプロフィールや経歴は?日本女子期待のホープです!
全国高校駅伝の1区は、男子も女子も、西京極をスタートして、金閣寺のところまで走るんですが、
西大路通に入ると、西院駅や円町駅あたりから北野白梅駅を通りつつ、だらだら道が上っているんですよね、金閣寺のあたりまで。
なだらかな登りなんですが、自転車で登ってもちょっときついくらいの道です。
つまり、トラックでタイムを叩き出すスピードももちろん必要なんでしょうけど、
この都大路の1区では、この上りの道を攻略するためのパワー?技術?が必要になると思われます。
インハイチャンピオン、トラックで好タイムを持っている選手でも、都大路の1区で簡単に勝てないのは、この上り坂が原因なのではないかと、勝手に思っています。
トラックで力を示したランナーたちが、都大路の1区で、この上り坂をどう走るかが、区間賞のポイントになると思います。
1区区間賞候補&予想
上記のインターハイとの関係も予想の要因のひとつとさせてもらいつつ、全国高校駅伝の1区区間賞の候補選手と予想(私勝手な推しです笑)をさせていただきます。
2019年のこれまでの5000mや3000m、また10000mの各選手の持ちタイムもありますが、ここで紹介しますと膨大な量になってしまいますので、省略させていただきます、すみません。
ここで一気に区間賞の候補選手と、区間賞を獲るのではないかと思う選手をまとめて表記させていただきますが、
候補選手を、各都道府県予選(男子の場合は地区予選も含みます)のタイム順に紹介します。
男女それぞれ、予選で1区を走った選手たちからピックアップしました。
男子1区の区間賞候補と予想
【持ちタイム:氏名(学校-学年)】で表記します。
- 29.18:鈴木 竜太朗(豊川3)○
- 29.25:吉居 大和(仙台育英3)注
- 29.26:石原 翔太郎(倉敷3)
- 29.29:小野 隆一朗(北海道栄3)△
- 29.33:鈴木 芽吹(佐久長聖3)△
- 29.37:中洞 将(中京院中京3)
- 29.40:児玉 真輝(鎌倉学園3)
- 29.43:佐藤 一世(八千代松陰3)◎
- 29.44:喜早 駿介(仙台育英3)○
- 29.49:佐藤 真優(東洋大牛久3)
- 29.51:渡辺 亮太(学法石川3)
- 29.56:松尾 昴来(西脇工3)
- 29.58:菖蒲 敦司(西京3)←とも様推し
- 30.00:石田 洸介(東農大二2)
- 30.02:遠入 剛(大分東明3)
- 30.03:三浦 龍司(洛南3)推
(注)30.26:白鳥 哲汰(埼玉栄3)超推
↑白鳥哲汰まで入れて17人が区間賞候補とさせていただきます(こんだけ選んどけば誰か区間賞獲るでしょう笑)
そして、区間賞候補筆頭は佐藤一世(八千代松陰)、昨年1区2位でしたのでどうしても区間賞を獲りたいのではないかと。
対抗に予選1位のタイムを叩き出した鈴木竜太朗(豊川)と喜早駿介(仙台育英)。
仙台育英は喜早駿介と吉居大和のどちらが1区を走るかわかりません。
個人的な希望で言えば、吉居大和が1区を走って、インハイ&1区の2冠?に挑戦してもらいたいです。
面白いという意味で小野隆一郎(北海道栄)と鈴木芽吹(佐久長聖)。
個人的に応援しているのが三浦龍司(洛南)と白鳥哲汰(埼玉栄)、白鳥選手については後述します。
以上、ほぼほぼ根拠はありませんが、全国高校駅伝男子の1区区間賞の予想です(笑)
男子1区の結果!
1位:佐藤一世(八千代松陰3年)
2位:松山和希(学法石川3年)
3位:鶴川正也(九州学院2年)
4位:小野隆一朗(北海道栄3年)
5位:石原翔太郎(倉敷3年)
6位:喜早駿介(仙台育英3年)
以下、主な選手。
7位:鈴木芽吹(佐久長聖3年)
8位:石田洸介(東農大ニ2年)
9位:児玉真輝(鎌倉学園3年)
11位:遠入剛(大分東明3年)
16位:白鳥哲汰(埼玉栄3年)
21位:三浦龍司(洛南3年)
27位:鈴木竜太郎(豊川3年)
36位:菖蒲敦司(西京3年)
↑という結果でした。
女子1区の区間賞候補と予想
同じく女子も候補と予想をしてみます。
- 19.21:小海 遥(仙台育英2)◎
- 19.26:三原 梓(立命館宇治2)○
- 19.32:弟子丸 小春(諫早3)
- 19.37:小倉 稜央(和歌山北3)
- 19.40:木之下 沙椰(神村学園2)△
- 19.42:山﨑 りさ(成田2)△
- 19.43:栗原 泉(千原台3)
- 19.43:森 陽向(興譲館1)推
- 19.44:星野 輝麗(常盤2)
- 19.46:増渕 祐香(錦城学園3)
- 19.52:土井 葉月(須磨学園2)
- 19.53:北川 星瑠(比叡山3)
- 19.54:池田 朱里(筑紫女学園2)
- 19.55:上田 琴葉(八幡浜1)
- 19.56:風間 歩佳(成田3)
- 19.56:石松 愛朱加(須磨学園1)激推
- 19.57:小谷 真波(白鵬女子3)
- 19.58:今岡 宥莉香(平田2)
- 20.03:小濱 真央(鳴門3)
- 20.06:布施 日女花(青森山田3)
- 20.08:高松 いずみ(長野東3)
- 20.09:阪井 空(豊川1)
↑各都道府県大会等でのタイムを確認してみましたら、約半分近い高校の1区が候補となってしまいましたm(__)m
実力が拮抗している状態にあると思います。
ほぼほぼタイム順での予想になってしまいましたけど、本命は小海遥(仙台育英)、対抗が三原梓(立命館宇治)ではないでしょうか。
面白いところで木之下沙椰(神村学園)、山﨑りさ(成田)あたり。
個人的に応援するのが、スーパー1年生の一角・石松愛朱加(須磨学園)と、1年生の最高タイムの森陽向(興譲館)。
本命から推しの選手全て1~2年生で、3年生の区間賞はないのではないかと考えました。
2019年の3年生は、前述しました木村梨七(仙台育英)、高松いずみ(長野東)、風間歩佳(成田)などなど強い選手もいるんですが、
2年生ランナーは例年以上に強いような気配です。
女子1区の結果!
1位:小海遥(仙台育英2年)
2位:小倉稜央(和歌山北3年)
3位:星野輝麗(常盤2年)
4位:高松いずみ(長野東3年)
5位:池田朱里(筑紫女学園2年)
6位:土井葉月(須磨学園2年)
以下、主な選手。
7位:弟子丸小春(諫早3年)
8位:山﨑りさ(成田2年)
9位:三原梓(立命館宇治2年)
10位:布施日女花(青森山田3年)
12位:森陽向(興譲館1年)
14位:木之下沙椰(神村学園2年)
19位:増渕祐香(錦城学園3年)
↑女子1区の結果はこのような感じでした。
以上、全国高校駅伝の1区の男女の区間賞を予想してみました。
・・・全く当たる気はしません(笑)応援したい選手を応援しましょう!
全国高校駅伝1区のみどころ
この記事の最後に、私見によりますけど、1区の見どころをひとつ。
高校のスポーツ大会ですから、各選手は、この大会に最大でも3回しか出場できません。
これまで男子が70回、女子が30回ほど開催されてきたわけですけど、皆さん、1区の連続区間賞の記録ってご存知ですか?
全国高校駅伝で連続で区間賞を獲るには、1年生か2年生のときに区間賞を獲らないと、連続区間賞に挑戦できないわけです。
しかも!同じ区間で、しかもしかも!!エース級の揃う1区で連続区間賞なんて激むずだと思うんです。
・・・調べてみましたら、ちょっと凄いことが分かったんですね(私が知らなかっただけかも笑)。
過去70回ほどの男子の大会で、1区で連続区間賞を獲得したことがあるのは4人です。
70年間で4人ということです(17~18年に1人の割合)。
古い順に紹介しますと、
- 南館 正行(福岡/岩手)6・7回大会
- 渡辺 国昭(長良/岐阜)8・9回大会
- 若松 軍蔵(小林)11・12回大会
- 渡辺 康幸(市船橋)41・42回大会
若松軍蔵氏についてはかろうじて聞いたことがありましたけど、12回大会って1962年(昭和32年)で、今から50年以上のはるか昔のことですよぉ。
現住友電工の監督である渡辺康幸氏(長距離界のレジェンド)の1区連続区間賞だって約30年くらい昔のことです。
こんな凄い1区連続区間賞なんですが、今年の全国高校駅伝で、この半端ない偉業に挑戦する選手がいるんですね。
ご存知のとおり、昨年の全国高校駅伝1区区間賞の白鳥哲汰(埼玉栄)です!
上記で「超推」と書かせてもらいましたが、白鳥選手に2年連続区間賞を獲ってもらいたいと願っているんです。
男子の1区、白鳥選手が走るかどうかも含めて注目してみてください。
女子の1区連続区間賞についても紹介します。
これも駅伝ファンの方ならご存知のことだと思うんですが、この連続区間賞について、凄まじい記録を持っている選手がいるんですね。
女子の場合は、30年間で4人(7~8年に1人の割合)の1区連続区間賞がいます、同じく古い順に、
- 藤永 佳子(諫早)10・11回大会
- 新谷 仁美(興譲館)15・16・17回大会
- 由水 沙季(筑紫女学園)24・25回大会
- 和田 有菜(長野東)28・29回大会
・・・↑男女の全国高校駅伝史上、1区3年連続区間賞が1人だけいるんですよぉぉぉ、そう新谷仁美じゃんねぇ。
他に3年連続区間賞の人がいるのかどうかは分かりませんが、
エースの揃う1区で、1年生のころから2年生も3年生も、区間賞を獲得したんですね!
・・・1年生が、都大路の1区で区間賞を獲る・・・、もう奇跡的なんじゃないかと思います。
今後、そんな1年生が出てくるのかどうか?2年連続も簡単ではないと思うんですけど。
はい、30年間で4人の連続区間賞ですから、男子に比べると、連続区間賞が発生しやすい傾向にあるんです。
全国高校駅伝女子の1区の場合は、インターハイチャンピオンが区間賞を獲るのが難しいという傾向のように、連続区間賞を獲る確率が高い傾向にあるんです。
昨年は、廣中璃梨佳というモンスター(ごめんなさい)候補が圧巻の走りで区間賞を獲得して卒業しましたので、
2019年は、また、連続区間賞にチャレンジできるような1~2年生が区間賞を獲得するのではないかと(勝手に)思っています(笑)
上記の女子の1区区間賞が3年生が獲れないのではないかと考えたのも、連続区間賞にチャレンジする1年生、2年生が出現してほしい!と思っています(笑)
繰り返しますけど、全国高校駅伝の1区の連続区間賞、男子はかなり難しいんですけど、久々にこの偉業に挑戦する選手がいるわけです。
白鳥哲汰(埼玉栄)に注目ですよ。
また、比較的連続区間賞が出現しやすい歴史の女子、今年は1年生、2年生に力のある選手がいますので、
来年に向けて連続区間賞に挑戦するような選手が、区間賞を獲得するかもしれません。
新谷仁美のようなモンスター(すみません)ランナーの出現に期待したいです。
また、区間オーダーが出ましたので、男女全区間の区間賞候補もピックアップしてみました(私選です笑)。
→全国高校駅伝2019の区間賞は?全区間の候補をピックアップ!
まとめ
以上、ここでは、全国高校駅伝2019の1区の区間賞について候補選手の紹介と予想をさせていただきました。
・・・予想、全く当たる自信もなければ、予想の根拠も脆弱なものです、すみませんm(__)m
エース級の選手の揃う年に1度の都大路の花の1区!楽しみですね。
今回の記事が読んでくださったみなさんのスポーツの楽しみにお役に立てればうれしく思います。
よかったら関連記事の以下もご参照ください。
→全国高校駅伝2019(男子)の優勝を予想させていただきます!
→全国高校駅伝2019(女子)の優勝を予想させていただきます!
→全国高校駅伝2019の注目選手と越境入学についてまとめてみました
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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