2020年の日本女子陸上界に大注目を集めている選手がいます。
そう、田中希実です!
ここ1-2年で、驚異的な記録を連発し、目標であるオリンピック出場を目指しているものと思われます。
ここでは、そんな大注目の田中希実のプロフィールや経歴を紹介します。
また、田中希実が注目される要因に、ライバルたちの存在があります。
そのライバルの中から、最大のライバルであろう選手との比較もしてみたいと思います。
※敬称を省略させていただきます。
田中希実のプロフィール
まずは、田中希実のプロフィールをチェックしておきましょう。
田中 希実(たなか のぞみ)
- 生年:1999年9月4日
- 出身:兵庫県小野市
- 学歴:小野南中→西脇工→同志社大
- 所属:豊田自動織機TC
- 身長:153cm
- 得意種目:中距離
- 読書家
- 洋菓子好き
↑こんな感じのプロフィールになります。
陸上選手としての実績は、次の経歴で詳しく紹介させていただきますが、
2020年現在で、田中希実の得意種目は、中距離(1500m、3000m)ということにしておきます。
陸上のトップランナーの多くは、実績のあるチーム(大学とか実業団とか)に所属することが多いのですが、
田中希実は、同志社大の学生なんですけど、大学チームには所属せずに、豊田自動織機TCに所属しています。
豊田自動織機TCは、クラブチームでして、あの女子駅伝で有名な「豊田自動織機」ではありません。
異色のランナーであると言えるのではないでしょうか。
お父さんお母さんも元陸上選手であることは有名だと思います。
陸上一家なわけですね。
田中希実のコーチはお父さんです。
また、妹さんがおられるとか。
妹さんが陸上選手として登場するかもしれませんね!
出身は兵庫県小野市。
兵庫県といえば、陸上競技の盛んなところで、駅伝などでも有名ですよね。
その兵庫県の小野市と言うと、あの女子長距離界のレジェンド小林祐梨子の出身地でもあります。
田中希実の実家と小林祐梨子の実家は近所にあるようで、2人でランニングするほど親交が深いんだとか。
10歳くらいの年齢差のある2人ですが、
田中希実は、小林祐梨子を敬愛しながら、モデルとしてきた感がうかがえます。
ちなみに、この小野市出身の女子長距離ランナーというと、あの野上恵子も小野市出身のようです。
田中希実、小林祐梨子、野上恵子を生み出した小野市!凄い(笑)
以上、田中希実のプロフィールです。
また、経歴の範疇となるかもしれませんが、
陸上選手として日本代表となったのは、2017年のアジア陸上選手権から。
以降、
2018年は、アジアジュニア選手権、アジアクロカン、U20世界選手権、
2019年は、世界クロカン、そして、世界陸上ドーハ大会、
と、毎年、日本代表として国際大会に出場。
つまり、正に、近年の日本女子陸上界のトップランナーであるということ、
これも、田中希実のプロフィールということになります。
田中希実の経歴
プロフィールの部類に含まれるとは思いますけど、
田中希実の経歴(ここでは主な競技歴)から、田中希実の凄さを確認してみましょう。
この記事で紹介します田中希実の「ライバル」たちのことも少し付け加えさせていただきます。
ちょっと長くなりますけど、
田中希実の経歴とライバルたちとの実績を追っかけていきますと、興味深いですよ。
時系列でピックアップしてみます。
※この記事の記録は2020年11月25日現在のものです。
田中希実の中学2年生の頃は、
2013年:全中陸上1500m4位
- 2位:高松智美ムセンビ
2014年:全国女子駅伝8区区間賞
中学3年生の田中希実は、
2014年:全中陸上1500m優勝
- 2位:高松智美ムセンビ
2014年:Jrオリンピック3000m3位
- 1位:高松智美ムセンビ
- 6位:和田有菜
2015年:全国女子駅伝8区区間賞
高校1年生になった田中希実は、
2015年:インターハイ1500m5位
- 9位:和田有菜
2015年:国体少年B1500m優勝
- 2位:和田有菜
- 11位:高松智美ムセンビ
- 12位:鈴木優花
2015年:全国高校駅伝1区2位
- 17位:和田有菜
2016年:全国女子駅伝1区15位
高校2年生の頃の田中希実は、
2016年:日本選手権1500m2位
- 4位:和田有菜
2016年:インターハイ1500m2位
- 6位:小笠原朱里
- 8位:廣中璃梨佳
- 9位:和田有菜
- 16位:萩谷楓
2016年:インターハイ3000m4位
- 3位:高松智美ムセンビ
- 5位:廣中璃梨佳
- 7位:小笠原朱里
- 14位:鈴木優花
2016年:国体少年A3000m2位
- 4位:高松智美ムセンビ
- 5位:和田有菜
2016年:全国女子駅伝1区4位
- 1位:和田有菜
- 3位:小笠原朱里
2017年:全国女子駅伝4区8位
- 1位:廣中璃梨佳
高校生最後の年、高校3年生の田中希実は、
2017年:日本選手権1500m6位
- 3位:和田有菜
2017年:アジア陸上選手権1500m4位※初の日本代表選出?
2017年:インターハイ1500m2位
- 4位:廣中璃梨佳
- 8位:和田有菜
- 13位:後藤夢
- 16位:小笠原朱里
2017年:インターハイ3000m2位
- 5位:和田有菜
- 6位:高松智美ムセンビ
- 7位:廣中璃梨佳
- 9位:小笠原朱里
2017年:国体少年A3000m優勝
- 3位:小笠原朱里
- 4位:廣中璃梨佳
- 6位:和田有菜
2017年:全国高校駅伝1区3位
- 1位:和田有菜
- 5位:小笠原朱里
2018年:全国女子駅伝1区5位
- 18位:小笠原朱里
2018年:アジアクロカンジュニア4位
- 1位:和田有菜
- 2位:廣中璃梨佳
- 3位:高松智美ムセンビ
そして、高校を卒業して同志社大に進学。
2018年:アジアJr選手権3000m優勝
- 2位:和田有菜
2018年:日本選手権5000m2位
- 9位:廣中璃梨佳
2018年:U20世界選手権3000m優勝
- 4位:和田有菜
2018年:国体成年1500m3位
- 1位:卜部蘭
- 2位:高松智美ムセンビ
- 7位:和田有菜
2018年:国体成年5000m優勝
- 2位:高松智美ムセンビ
2019年:全国女子駅伝1区11位
- 1位:廣中璃梨佳
- 3位:鈴木優花
- 12位:高松智美ムセンビ
2019年:日本選手権1500m2位
- 1位:卜部蘭
- 3位:萩谷楓
- 4位:高松智美ムセンビ
- 5位:後藤夢
2019年:日本選手権5000m4位
- 3位:廣中璃梨佳
2019年:世界陸上ドーハ5000m14位
2020年:全国女子駅伝1区2位
- 1位:廣中璃梨佳
- 4位:鈴木優花
- 5位:萩谷楓
2020年:ホクレンディスタンス深川3000m優勝※日本記録
- 3位:萩谷楓
2020年:セイコーGGP1500優勝※日本記録
- 2位:卜部蘭
- 3位:萩谷楓
- 5位:後藤夢
2020年:日本選手権1500m優勝
- 3位:後藤夢
- 4位:卜部蘭
- 7位:高松智美ムセンビ
- 11位:和田有菜
長くなりましたが、以上、田中希実の競技歴、経歴になります。
私選ですけど、田中希実のライバルたちとの関係も併せて紹介させていただきました。
陸上競技の全国大会で、田中希実の名前が出てくるのは、中学2年生からのようです。
全中では1500mで中2のときに4位、中3で優勝!
兵庫県代表として全国女子駅伝に出場し、中学生区間で2年連続区間賞!
同学年の高松智美ムセンビ(現名城大)、和田有菜(現名城大)と全国の舞台で競っていたんですね。
西脇工に進学し、高校でも、インターハイ、国体、駅伝などの全国大会で活躍します。
同学年の高松智美ムセンビ、和田有菜ももちろんですが、
鈴木優花(現大東文化大)や、
高校、大学と同じ学歴で、また同じチームに所属する後藤夢などなどと切磋琢磨するんですね。
高校2年になると、1学年下の廣中璃梨佳(現JP日本郵政)、小笠原朱里(現デンソー)、萩谷楓(現エディオン)などともライバルに加わるということが、
田中希実の経歴からうかがえるんですね。
私見ですけど、田中希実の経歴を振り返って感じることは、
トラックでは抜群に強いんですね、和田有菜や廣中璃梨佳などの強烈なランナーでも、田中を上回ることができない傾向にありました。
これが、駅伝(ロード)になると、傾向が変わり、和田や廣中が抜群に強いんですよねぇ。
これは、高校を卒業した後の田中希実が、駅伝に出場するチームに所属していないということから、
ロードにはあまり力を入れておらず、
あくまでも、トラック競技で勝負するんだ!という意向を感じるんですよね(繰り返しますが全くの個人的な感想です)。
まぁ、それでもクロスカントリーには出場しているんですけどね。
また、プロフィールのところでも紹介しましたように、陸上一家であり、
特に、お母さんはマラソンランナーですので、
将来的にはマラソンにチャレンジしないのかなぁと、勝手に思ったりしています。
このように、田中希実の経歴から、
中学時代からその年代の日本のトップレベルのランナーであり、
高松智美ムセンビなどの同学年のライバルたちと切磋琢磨しながら高校時代を過ごし、
2020年現在で、1500mと3000mの日本記録を達成した、
史上最強の中距離ランナー、日本を代表する女子ランナーに成長したのが、田中希実とお伝えしたいのでした。
本人も、オリンピック出場を公言しています、が!
まず、3000mという種目はオリンピックの陸上競技種目にはありません。
1500mは、参加標準記録が、田中希実の樹立した日本記録でもクリアできていません。
5000mは、参加標準記録を突破していますので、
東京オリンピックへの出場は、5000mを目標にしていると思われます。
・・・そうなると、田中希実の最大のライバルは・・・と続くのです(笑)
田中希実の最大のライバルは!
前述の田中希実の経歴のところで紹介させていただきましたように、
田中希実のこれまでに主種目であった陸上競技の中距離(1500~3000mあたり)では、
- 高松 智美ムセンビ
- 和田 有菜
- 卜部 蘭
- 萩谷 楓
- 後藤 夢
↑あたりであろうと思います。
しかし、陸上の5000mで東京オリンピックを目指すとなると、
最大のライバルとなるのは、1学年下の廣中璃梨佳であろうと思われます。
→廣中璃梨佳のプロフィールや経歴は?日本女子期待のホープです!
田中希実の経歴のところで紹介させていただきましたし、
廣中璃梨佳の記事の中でも紹介させていただいたのですが、
中学時代から活躍している2人なんですが、
トラック競技で抜群の強さを誇り、トラックと比較するとロードは今一つという田中、
逆に駅伝では圧倒的な強さを誇るんですが、ロードの実績と比較するとトラックは今一つの廣中、
という傾向の経歴の2人だったのですが、
ここ1-2年ほどで、陸上5000mの実績、記録が抜群なんですね!
2019年は、
田中は、5000mで世界陸上ドーハ大会の日本代表として出場しましたし、
廣中も、日本選手権5000mで田中を上回る成績を残しましたし、国体で優勝しました。
5000mのベストは、
- 14.59.37:廣中←日本歴代3位
- 15.00.01:田中←日本歴代4位
↑と、拮抗しています。
田中希実と廣中璃梨佳は、2020年の日本陸上選手権の長距離種目で、
オリンピック出場権をかけて激突します!
→陸上日本選手権2020の長距離種目の日程!そして注目選手は?
田中希実目線で考えた時には、廣中璃梨佳が最大のライバルになるのではないかと思います。
もちろん、2人で走るのではありません(笑)
有力なところでは、自己ベスト順に、
- 15.05.78:萩谷楓←日本歴代7位
- 15.06.66:一山麻緒←日本歴代9位
- 15.12.47:木村友香
- 15.29.30:和田有菜
↑らも、エントリーしています。
萩谷楓は廣中璃梨佳と同じ歳、和田有菜は田中希実と同じ歳、ということも、なんとなく注目かと思います。
まとめ
以上、ここでは、2020年に大注目を集めている陸上選手、田中希実のプロフィール、経歴を紹介しました。
陸上一家というプロフィール、
中学時代からの競技実績、経歴から、田中希実の凄さをお伝えしたかったです。
また、田中希実と同じくらいの大注目を集めている廣中璃梨佳というライバルの存在が、
お互いの注目度をさらに興味深くさせているのではないかと感じています。
今後の田中希実の動向から目が離せませんね!
この記事が読んでくださったみなさんのスポーツの楽しみのお役に立てればうれしく思います。
よかったら関連記事の以下もご参照ください。
→新谷仁美は強いしすごい!2020東京オリンピック出場なるか!?
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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