※2019.6.15記事を追記しました。
年に1度の日本陸上の最高峰の大会「陸上日本選手権2019」の開催が間近に迫ってきました。
2019年のこの大会は、9月に開催される世界陸上、また2020東京オリンピックとの関係もあり、
選手たちもコンディションを合わせてくることが考えられ、
例年にないハイレベルな大会になる可能性があります。
今回は、この大会に出場するであろう、注目の選手たちを紹介したいと思います。
陸上日本選手権2019注目の男子選手
※追記した部分を茶色で表記します。
早速、注目の男子選手から。
陸上競技の花形種目、男子100mがかなりアツいことはみなさんもご存知だと思います。
日本の陸上の歴史の中でも超ハイレベルは戦いが予想されます。
そして!サニブラウンは陸上日本選手権に出場するのか!?
はい!サニブラウンは100mと200mにエントリーしました!
男子100m注目選手
- サニブラウン 9.97
- 山縣 亮太 10.00
- 桐生 祥秀 10.01
- 小池 祐貴 10.04
- 多田 修平 10.12
- ケンブリッジ飛鳥 10.12
- 白石 黄良々 10.19
- 宮本 大輔 10.02※
※↑2019シーズンの記録です
さぁたいへんな選手が揃いました!
2019シーズンに入り、10.10(世界陸上参加標準記録)をクリアしているのは4選手。
宮本大輔選手は2019の関東インカレで10.02を出していますが追い風参考(+4.3)です。
凄い面々ですけど、2019年6月の段階で特に調子が良さそうなのが、サニブラウン、桐生、小池ではないでしょうか。
ちょっとおもしろいので、過去6年間の陸上日本選手権男子100mの上位3位までを紹介しておきます。
↓陸上日本選手権男子100mの歴代の順位(過去6年間)
1位 | 2位 | 3位 | |
2013年 | 10.11 山縣亮太 | 10.25 桐生祥秀 | 10.28 高瀬慧 |
2014年 | 10.22 桐生祥秀 | 10.27 山縣亮太 | 10.32 女部田祐 |
2015年 | 10.28 高瀬慧 | 10.40 サニブラウン | 10.40 川面聡大 |
2016年 | 10.16 ケンブリッジ | 10.17 山縣亮太 | 10.31 桐生祥秀 |
2017年 | 10.05 サニブラウン | 10.16 多田修平 | 10.18 ケンブリッジ |
2018年 | 10.05 山縣亮太 | 10.14 ケンブリッジ | 10.16 桐生祥秀 |
2019年の男子100m優勝候補の選手たちをみたときに、
山縣が2回、桐生、ケンブリッジ、サニブラウンが1回ずつ優勝しています。
2019年は優勝経験者が再び優勝するのか、
近年爆発的な飛躍をみせている小池が来るのか、
男子100mを見逃すわけにはいきませんね。
サニブラウンが出場するかどうかによるんですが、
出場するのであれば男子200mも注目しないわけにはいかないですね。
2019年5月25日に日本歴代3位の記録20.13を出しています。
で!サニブラウンは200mにもエントリーしました。
そして、その後、全米大学選手権で20.08の記録を出しています。
男子200m注目選手
- サニブラウン20.08
- 飯塚 翔太
- 山下 潤
- 藤光 謙司
- 小池 祐貴
小池選手が200mにエントリーしました。
今シーズンのタイムで言えばサニブラウンが抜けていますが、
筑波大4年生の山下潤選手が調子が良さそうです。
2019のセイコーGGPでは日本人で最上位で飯塚や藤光に先行していますし、
2019関東インカレでも200mを制しています。
男子110mHがちょっと面白そうです。
2018の陸上日本選手権で14年ぶりに日本記録を更新し優勝したのが金井大旺選手。
近年、高山峻野選手などと争いながら調子がよかったんですが、
2019年に注目の選手が登場しました。
110mH注目選手
- 泉谷 駿介 13.26※
- 金井 大旺
- 高山 峻野
- 石川 周平
2019セイコーGGPで順天堂大学2年生の泉谷駿介選手が、追い風参考ながら13.26(+2.9)という日本記録を上回るタイムで優勝。
同じレースで日本記録保持者の金井選手、また高山選手、石川選手に先行しています。
関東インカレでも圧勝しています、110mHに期待の選手が登場しました。
泉谷選手と他の実力者たちとのレースに注目です。
※泉谷選手110mHにエントリーしています。
ちなみに!この泉谷選手、2019年関東インカレ男子走り幅跳びで2位となっています。
追い風+3.8ですが、なんと8.09mという記録です。
2冠達成🥇🥇
15.89(+1.5)
しっかり6本跳びました🙄笑
陸上は楽しんでやるのが1番だなって今日改めておもいました!
本種目どっちなの?ってよく言われるんですけど、自分もわからなくなってきました🙄笑
応援サポートありがとうございます。これからもがんばります! pic.twitter.com/VNbJaTEU8L— 泉谷 駿介 (@izumiya12388) 2018年10月20日
その男子走り幅跳びも面白そうです。
日本の男子走り幅跳びの選手は、2019年の陸上日本選手権で3連覇のかかっている、
メディアの露出も多い橋岡優輝選手が第1人者だと言えます。
男子走幅跳注目選手
- 橋岡 優輝
- 津波 響樹
- 山川 夏樹
- 泉谷 駿介
- 酒井 由吾
- 城山 正太郎
ほぼほぼ大学生になってしまいましたm(__)m
1992年に森長正樹氏が記録した8.25mにあと3cmと迫った橋岡選手に注目なのは当然です。
しかし、2019年4~5月にかけて、他の選手たちの調子も上がってきました。
織田記念では城山選手が、セイコーGGPでは山川選手が、
そして関東インカレでは、橋岡選手を破ったのが泉谷選手と津波選手。
泉谷選手は110mHでも紹介しましたように、追い風参考ですが日本記録を上回る好タイムを出した選手で、
関東インカレの走幅跳でもやはり追い風参考ですが8.09m(+3.8)で第2位となっています。
それらを上回ったのが東洋大4年生の津波選手で8.26m(+2.3)で、森長氏の日本記録を上回りました。
2019年の津波選手は、織田記念、セイコーGGP、関東インカレで優勝争いに加わり、絶好調と言えます。
陸上日本選手権2019の走幅跳は混戦です、注目ですよ。
※橋岡選手、津波選手、山川選手、酒井選手、城山選手、泉谷選手、ピックアップした選手全員エントリーしています。
男子の注目が多くなってしまいました、男子競技注目の最後は1500mです。
男子1500m注目選手
- 館澤 亨次
- 飯澤 千翔
- 舟津 彰馬
近年の日本人1500mは館澤が最強であり、1500mといえば館澤でした、が!
大学1年生にトンデモない選手が現れました。
東海大の館澤の後輩、1年生の飯澤千翔選手です!(館澤←字が紛らわ→飯澤)。
たぶん、普段一緒に練習しているんでしょうけど、
2019年のGGのべおかの1500mで1位飯澤、2位館澤、
そして歴史に残るような今年の関東インカレ1500mは、
大学生ながら日本歴代5位のタイムをもつ中央大の舟津を交えての大接戦の末、
1位飯澤、2位館澤、3位舟津、飯と館のタイム差0.01秒!!!
どうぞご覧ください!
なんとなんと、あの館澤に2連勝!
現在、陸上日本選手権の男子1500mは館澤が連覇中で、2019年に3連覇がかかっています。
館澤の3連覇なるか、飯澤が館澤に3連勝するのか、
あ!他の選手が勝つのか! 男子1500mは必ず観てください!(笑)
その他の注目選手をまとめて。その他にして申し訳ありませんm(__)m
- Wジュリアン(400m)
- 塩尻 和也(3000mSC)
- 遠藤 日向(5000m)
- 戸邉 直人(走高跳)
遠藤日向は2019年2月に室内の5000mの日本記録を樹立しました。
走高跳の戸邉直人も2019年に、日本記録でもあり、今シーズンの室内の世界1位の2.35mをクリアしています。
以上、陸上日本選手権2019の男子注目選手を紹介しました。
陸上日本選手権2019注目の女子選手
続いて、女子の注目選手をピックアップしておきます。
女子の最大の注目は5000mだと思います。
まず、既に行われた2019年陸上日本選手権10000mをご覧ください。
日本女子の陸上の歴史に残るような凄まじいレースでした。
制したのは鍋島莉奈、2位は鈴木亜由子、3位がラスボス新谷仁美。
この10000mの結果が5000mに関係してくると思われます。
この10000mを制した鍋島莉奈は、9月に行われる世界陸上の10000mに内定。
鍋島は、2017年、2018年の陸上日本選手権5000mを連覇しており、2019年に3連覇がかかっています。
10000mを制して世界陸上に内定した鍋島は、5000mに出場するのか?
同じく、鈴木亜由子は、新谷仁美は、5000mに出場するのか、気になるところです。
女子5000m注目選手
- 鍋島 莉奈
- 山ノ内 みなみ
- 木村 友香
- 廣中 璃梨佳
- 田中 希実
- 松崎 璃子
- 上原 美幸
- 野上 恵子
- 森田 香織
- 福田 有以
- 岡本 春美
- 新谷 仁美
もちろん、他にも有力選手はたくさんいます、大学生にも。
優勝候補としてこれらの選手をピックアップしてみました。
鍋島が3連覇を狙うのか、
2019年に調子のいい木村、山之内、
注目の廣中、田中、などなど、
10000mと同じく、激戦は必至です。
女子5000mのエントリーを確認しましたところ、鍋島選手はエントリーしています!
田中希実選手は5000mと1500mにエントリー、
廣中璃梨佳選手も5000mと1500mにエントリー、
5000mにエントリーしている注目の選手、
山ノ内みなみ、木村友香、上原美幸、野上恵子、森田香織選手らはエントリしています。
そして、注目の新谷仁美選手もエントリーしています。
これは、ますます女子5000mから目が離せなくなりましたよ!
女子800mにも期待しているんですけど、日本初の1分台は出ないんでしょうか?
女子800m注目選手
- 北村 夢
- 川田 朱夏
- 塩見 綾乃
- 池崎 愛理
女子800mも北村夢選手が陸上日本選手権3連覇がかかっています、が!
大学生の3人が調子良さそうなんです。
2018の陸上日本選手権女子800mは、1位北村、2位塩見、3位川田、選手です。
2019の静岡国際では、1位塩見、2位川田、3位池崎、
2019のセイコーGGPでは、日本人の順位では、川田-塩見-池崎-北村、の順です。
2017年に日本歴代2位の2.00.92というあと一歩で日本人女子初の1分台に迫ったのが北村です。
近年の日本女子800mの第一人者ですが、
川田(東大阪大)、塩見(立命館大)、池崎(順天堂大)の大学生が北村に迫ってきています。
川田は2018年の陸上日本選手権女子400mのチャンピオンでもあります。
日本人女子初の1分台の記録を期待しながら、北村vs大学生のレースも注目です。
2019年5月の木南道孝陸上記念で日本記録を更新した日大の北口榛花の出現で、
女子やり投げも面白くなってきました。
女子やり投げは持ち記録順に表記してみます。
女子やり投げ注目選手
- 64m36 北口 榛花 1
- 62m37 斎藤 真理菜 3
- 60m36 宮下 梨沙 5
- 59m54 山下 実花子 6
- 59m16 右代 織江 8
※↑右の数字は日本歴代順位。
日本女子のやり投げで60m以上投げた選手は5人しかいません。
2019年の陸上日本選手権女子やり投げにそのうちの3人が出場すると思われます。
山下選手は、あと6cmで60mです。
右代選手は、十種競技のあの右代啓祐選手の妹さんだそうです。
女子やり投げのレベルが日本陸上史上最高のレベルにあると思われます。
女子やり投げも、男子100mと同じように、近年の実力者が集結しそうなので、混戦になりそうです。
過去6年間の陸上日本選手権の上位3人をみてみてください。
↓陸上日本選手権女子やり投げの歴代の順位(過去6年間)
1位 | 2位 | 3位 | |
2013年 | 60m41 海老原有希 | 58m98 久世生宝 | 56m22 宮下梨沙 |
2014年 | 57m77 海老原有希 | 54m70 宮下梨沙 | 54m23 山内愛 |
2015年 | 59m11 海老原有希 | 58m51 助永仁美 | 57m73 斎藤真理菜 |
2016年 | 58m35 宮下梨沙 | 57m88 海老原有希 | 57m23 北口榛花 |
2017年 | 60m64 海老原有希 | 59m56 斎藤真理菜 | 59m53 山下実花子 |
2018年 | 60m79 斎藤真理菜 | 59m18 森友佳 | 57m73 宮下梨沙 |
日本女子やり投げの第一人者であった海老原有希選手の引退により、
海老原選手に続いていた斎藤選手、宮下選手などが優勝候補になりそうですが、
北口選手が日本記録を更新し、2019年絶好調ですので、わからなくなってきました。
誰が60mを投げるのか、誰が優勝するのか、注目だと思います。
その他、女子選手も注目となる選手はたくさんいます。
- 高松智美ムセンビ(1500m)
- 木村 文子(100mH)
- 宇都宮 絵莉(400mH)
- 高良 彩花(走幅跳)
もちろん100mの福島、市川、世古、土井などにも注目です。
追記のメインを紹介したいと思います。
女子100m注目選手
女子100mが大注目になったのではないでしょうか。
2019年の女子100mの高校生がけっこうな逸材が揃っていまして、
その注目の高校生が日本選手権にエントリーしているようです。
このブログで、インターハイ2019陸上についての記事も書いていますので、その中で紹介しようと思っていたのですが、
この陸上日本選手権でも紹介させていただきたいと思います。
まず、注目の高校生を持ちタイム順に並べてみます。
- 11.54 御家瀬 緑(恵庭北3年)
- 11.61 青山 華依(大阪高2年)
- 11.65 影山 咲穂(市立船橋3年)
- 11.67 鈴木 一葉(埼玉栄3年)
- 11.73 石堂 陽奈(立命館慶応祥2年)
昨年のインターハイ女子100mは2年生が強くて、
1位御家瀬、2位影山、4位鈴木一、8位石堂でした。
特に御家瀬は昨年から今年にかけてタイムを良くしていて、
2019の陸上選手権の女子100mのエントリー選手の中で7番目の持ちタイムとなっています。
他、影山、鈴木一、青山、石堂もタイムを上げているようですので、
高校生のレベルがかなり高いと思われます。
青山、石堂に至っては、まだ高校2年生です!
高校生たちが、日本選手権に合わせるのか、インターハイに合わせるのか分かりませんが、
6月の雨の多い時期の日本選手権は、全体的に記録が期待できない傾向にありますので、
持ちタイムを伸ばせるかどうか分かりませんけど、
好タイムを持っている高校生スプリンターたちに注目だと思います。
もちろん、日本女子100mの一線級の福島、市川、世古、土井などの社会人、
広沢、福田などの大学生たちは、日本選手権に合わせてくるでしょうから、高校生に後れを取ることはないと思われますが・・・。
レベルの高い高校生たちがエントリーしたことで、女子100mが注目の種目になりました。
こちらもお見逃せませんよ!
もちろん、エントリーしたとしても辞退もあるかもしれません。
エントリーリストはこちらです。
以上、陸上日本選手権2019の女子の注目選手を紹介してみました。
まとめ
今回は間近に迫った日本陸上の祭典、陸上日本選手権の注目選手を紹介しました。
紹介する選手のピックアップは、あくまでも、私見に基づくものですのでご了承ください。
男子100m、女子5000m、そして追記しました女子100mは、お見逃しなく!
日本選手権の会場、日程等は過去記事でご確認ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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