フィギュアスケート2019-20シーズンのグランプリファイナルが近づいてきました。
昨シーズン、浅田真央以来日本人2人目となる、シニアデビュー1年目でグランプリファイナルで優勝した紀平梨花。
今シーズンのグランプリファイナルで連覇に挑みますが、果たして優勝できるかどうか。
そこでここでは、紀平梨花の2019-20グランプリファイナルの連覇の可能性について予想してみることにします。
紀平梨花の今シーズンのグランプリシリーズ
昨シーズン、シニアデビューした紀平梨花は、世界を驚かす活躍をしました。
↑こちらは、昨シーズンの紀平梨花がグランプリファイナル優勝した際の海外のファン、またフィギュアスケートの専門家などの評価をまとめた記事ですが、称賛されています。
スケート大国のロシアのメディアや、ロシアの重鎮タチアナ・タラソワなどは、
昨シーズンの紀平梨花の活躍に、
「ロシア選手の独壇場ではなくなった」「オリンピックのメダル候補」と、紀平梨花の力を認めているんですねぇ。
・・・これ、ほんの1年前のことですからね 涙
そして、2019-20シーズンのフィギュアスケートが開幕したわけですが、
紀平梨花は、カナダで開催されるオータムクラシックから始動、ライバルであるメドベージェワに競り勝ち優勝。
2019年の2戦目は、グランプリシリーズである2019年のスケートカナダ(2019-20グランプリシリーズ第1戦)。
SP、FSをほぼノーミスで演技し、結果は2位。
後述しますが、2019-20シーズンにシニアデビューしたアレクサンドラ・トルソワが優勝しました。
グランプリシリーズに出場する選手は、全6戦のうち2戦に出場するんですけど、
紀平梨花は、このスケートカナダとNHK杯(2019年11月22~24日/札幌)に出場し、2大会ともに2位となりました。
6人が出場するグランプリファイナルの出場を決めました。
2019年内の紀平梨花は、オータムクラシックから始動し、
グランプリシリーズのスケートカナダ、NHK杯を経てグランプリファイナルに出場するという4大会に出場するという計画でしょう。
これまでに3戦が終了していますので、残り1戦、2019-20のグランプリファイナルです。
紀平梨花は、左足を怪我してして、万全の状態ではなかったとのことですが、NHK杯ではだいぶ良くなったような感じでしたね。
練習では4サルコーを決めていましたし、グランプリファイナルまでには、さらに調子が良くなることが期待できます。
2019-20のグランプリシリーズの状況
フィギュアの専門家の方、フィギュアがお好きな方であれば、ご存知だと思いますが、
2019-20シーズンのシニア女子のフィギュア界はたいへんなことになっています。
前述しましたように、ほんの1年前は、3Aを使いこなす紀平梨花が世界に衝撃を与えたわけなんですが、
(女子フィギュアのジュニアにも詳しい方には予見していた方もおられるようですが)
今シーズン、シニアデビューしたロシアの選手たちが、昨年の紀平梨花の衝撃を越えるような衝撃を与えているんですねぇ。
なんといいますか、フィギュアスケートの常識を覆すとでも言いましょうか・・。
・・・はい、4回転ジャンプを使いこなす選手たちがシニアデビューし、フィギュア界を席巻している状況にあるんです。
それらの選手と、2019-20グランプリシリーズの状況を紹介したいと思います。
アンナ・シェルバコワ(ロシア)
2018-19シーズンの世界ジュニア選手権(2019年3月開催)で準優勝したシェルバコワ。
2019-20シーズンにシニアデビューしました、と同時に、グランプリシリーズのスケートアメリカ、中国杯で優勝!
グランプリファイナルへの出場を決めています。
↓衣装チェンジで話題になった選手ですね。
シェルバコワさんの衣装チェンジここスローで欲しかったんだ。 pic.twitter.com/0N3F5zNuxK
— ひーちゃん໒꒱@紫の薔薇の人🌹✨ (@hrmkr23) November 9, 2019
4回転ルッツを使いこなす選手です。シニアになって紀平梨花との直接対決はまだありません。
アレクサンドラ・トルソワ(ロシア)
2017-18、2018-19シーズンの世界ジュニア選手権を連覇したチャンピオン。
トウループ、サルコウ、ルッツの3種類の4回転ジャンプを跳びます!
アリョーナ・コストルナヤ(ロシア)
昨シーズンのグランプリファイナル女子シングルスの優勝は紀平梨花でしたが、
昨シーズンのジュニアのグランプリファイナル女子シングルス優勝がこのコストルナヤです。
このコストルナヤが優勝した昨年のジュニアグランプリファイナルでは、上記のシェルバコワが5位、トルソワが2位でした。
今年のGPは全てシニアデビューした選手!
2019年11月23日に、今シーズンのグランプリシリーズ全6戦が終了しました。
なんと!GPシリーズ6戦を優勝したのは全てシニアデビュー1年目の選手で、しかも!全てロシアの選手なんです!
はい、上で紹介しましたシェルバコワ、トルソワ、コストルナヤの3選手です。
今シーズンのGPシリーズをまとめてみますと、
【大会:優勝者(出場予定者)】
- アメリカ:シェルバコワ
- カ ナ ダ:トルソワ
- フランス:コストルナヤ
- 中 国 杯:シェルバコワ
- ロシア杯:トルソワ
- N H K杯:コストルナヤ
↑と、こんな感じになってしまい、
シニアデビューした3人がGPシリーズを独占してしまいました!
前代未聞のとんでもない状況になってしまいました!(笑)
これが2019-20のGPシリーズの状況なんです。
しつこいですが、もう1度言います。
昨年の今頃は、紀平梨花の演技に世界が衝撃を受け、ロシアが焦りまくりだったんですよ。
1年経ったら、4回転ジャンプを使いこなす凄いジュニア選手がシニアデビューし、世界に衝撃を与えているんですね。
2019-20シーズンは、ロシア無双状態になっているんです。
紀平梨花グランプリファイナルを連覇できるか?
2019年11月23日のNHK杯終了で、2019-20シーズンのグランプリファイナルの出場者6人が決まりました。
GPシリーズの得点の高い順に、
- コストルナヤ(ロシア)
- トルソワ(ロシア)
- シェルバコワ(ロシア)
- 紀平梨花
- ザギトワ(ロシア)
- テネル(アメリカ)
↑この6人で2019-20のGPチャンピオンを競うことになりました。
・・・6人中4人がロシアです・・・。
グランプリファイナルで連覇に挑む紀平梨花ですが、優勝できるのか?
もちろん、私見ではありますけど、優勝、連覇はかなり厳しい状況にあると思います。
前述しましたように、紀平梨花のトリプルアクセルでも凄いジャンプなのに、フィギュアスケート界の歴史を塗りかえるような4回転ジャンプを跳びまくる選手の登場。
難易度の高いジャンプは失敗する危険性もあるんですけど、決まれば高得点となります。
また、ロシアの3人の中のトスコルナヤは、4回転を跳びません。
紀平梨花と同じ3Aを得意とする選手です、が!
このコストルナヤは、NHK杯のSP(ショートプログラム)で85.04点を叩き出し、これまでの世界記録だった紀平の83.97点を更新してしまいました!泣
コストルナヤは、失敗するかもしれない4回転を武器にしているのではなくて、
紀平と同じようにスケートの技術、出来栄えが突出した選手なんですねぇ。
つまり、紀平梨花は、
4回転を武器とするシェルバコワ、トルソワと、正確なスケーティングを武器とするコストルナヤの強烈な3人を相手にしなくてはならなくなりました。
この3人がシニアデビューするまでは、紀平梨花のライバルは、ザギトワ(17歳)、メドベージェワ(20歳)、トゥクタミシェワ(23歳)だったりしたんですよね。
この3人もロシアの選手でオリンピックのメダリストであり、世界大会で実績を残してきた選手たちですから強いんです。
この強い3人でさえ、シニアデビューした16歳になる選手たちの勢いに、引退か?と噂される状況に追い込まれているようです。
繰り返しますが、シャルバコワ、トルソワ、コストルナヤの登場は、昨年までのフィギュアの勢力図?を一変させるほどの衝撃なんですね。
もちろん、紀平梨花のグランプリファイナルの連覇がないわけではなく、可能性はあります。
けど、ここで紹介してきました状況から、かなり厳しい状況にあります。
紀平が連覇するには、伝家の宝刀4サルコウに挑戦しなければならないかもしれません。
強烈なロシアの3人を上回ることができるかどうか、4サルコウを跳ぶのかどうか、グランプリファイナルの紀平梨花に大注目です!
連覇を願います!
まとめ
以上、今回は、紀平梨花が今シーズンのグランプリファイナルで連覇できるかどうかについて考えてみました。
連覇のかかった今シーズンですが、紹介してきましたとおり、シニアデビュー1年目の強烈な選手たちの登場により、かなり厳しい状況にあると思います。
紀平梨花の連覇挑戦に大注目ですよ!
今回の記事が読んでくださったみなさんのスポーツの楽しみにお役に立てればうれしく思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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