1年に1度の陸上日本一を決める大会「日本陸上選手権」の開催が間もなくとなりました!
例年は6月に開催されますけど、2020年は諸事情により10月の開催となります。
何がともあれ、開催されることがうれしいですよね。
ここでは、日本陸上選手権2020の注目の種目、選手をピックアップしたいと思います。
注目の種目、選手については、全くの私見、私選でありますのでご了承くださいm(__)m
今年も、日本のトップアスリートの圧倒的パフォーマンスを楽しんじゃいましょう!
※敬称は省略させていただきます。
2020年の日本陸上選手権の日程等について
まずは!2020年の日本陸上選手権の日程、会場等を確認しておきましょう。
2020年の日本陸上選手権の大会概要は以下のとおりです。
第104回日本陸上競技選手権大会
- 日程:2020年10月1~3日
- 会場:デンカビッグスワンスタジアム(新潟市)
- 放送:未定
2020年の日本陸上選手権は新潟での開催です。
10月1日から3日間、木、金、土曜日の開催となります。
地上波放送は未定(2020年8月末の段階)です。
インターネット配信も含め、決まり次第お知らせしたいと思います。
※当初、無観客で開催されるという2020年の日本陸上選手権でしたが、制限付きで観客を受け入れることが発表されました!
→第104回日本陸上競技選手権大会(2020年)観客の受け入れ(制限付き)について(JAAF)
日本陸上選手権2020の注目種目&選手
それでは、私選、私見ですが、2020年の日本陸上選手権の注目種目と注目選手をピックアップします。
個人的に注目度の高い順に10種目を紹介させていただきます。
女子1500m
- 田中 希実(豊田自動織機TC)
- 卜部 蘭(積水化学)
2020年の日本陸上選手権最大の注目種目は女子1500mかと思います。
そして、最大の注目選手は田中希実(豊田自動織機TC)だろうと!
昨年の世界選手権以降、また、2020年の陸上競技大会が開催され、驚異的なタイムを連発していて、
2020年8月23日のセイコーGGPでは、ついに女子1500mの日本記録を更新しました!
田中希実の凄まじい記録をピックアップしておきますが、
- 1500m:日本記録(2020.8.23)
- 3000m:日本記録(2020.7.8)
- 5000m:日本歴代2位(2019.10.5)
↑と、2つの種目の日本記録保持者であり、5000mも歴代2位。
しかも!これらの記録は2019-2020にかけて樹立しているんですね。
つまり、2020年現在、日本で一番強い女子中距離ランナーが田中希実だということになります。
2020年の日本陸上選手権でさらなる記録更新を期待したいところですが、まぁ簡単ではないと思います。
が!最近の田中希実の充実ぶりを考えると、やってしまうかもしれません。
2020年の日本陸上選手権の最大の注目は、田中希実選手だと思います。
田中希実が凄すぎるので、ちょっと注目度合いが薄まっているかもしれませんが、卜部蘭(積水化学)を忘れてはいけないですね。
昨年2019年の日本陸上選手権女子800m&1500mの2冠のチャンピオンです。
昨年の日本陸上選手権の1500mでは、田中希実に競り勝っています。
しかし、2020年の8月のセイコーGGPでは、日本記録を叩き出した田中希実に及ばす2位。
卜部は日本陸上選手権の連覇に挑むわけですが、
800mも出場するのか、1500mで田中との対決はどうなるのか、やはり注目選手のひとりになると思います。
他にも有力選手として、
荻原楓(エディオン)、陣内綾子(九電工)、高松智美ムセンビ(名城大)などの選手も出場すると思われますが、
「田中希実vs卜部蘭」の女子1500mは絶対に見逃すわけにはいかないですよ!(笑)
男子110mH
「いったい誰が勝つんだ!?」「どの選手が有力なんだ!?」
という意味で、男子110mHは、日本陸上選手権2020の注目種目だと思います。
注目選手がたくさんいるので、PB順にピックアップします。
- 13.25:高山 峻野(ゼンリン)歴1
- 13.27:金井 大旺(ミズノ)歴2 ※ANG2020
- 13.36:泉谷 駿介(順大)歴3
- 13.39:石川 周平(富士通)歴4 ※ANG2020
- 13.40:増野 元太(ヤマダ電機)歴5
- 13.45:石田トーマス東(勝浦ゴルフ倶楽部)
- 13.47:矢澤 航(デサント)
- 13.59:栗城アンソニー(新潟アルビレックスRC)
- 13.65:村竹ラシッド(順大)
↑こんな感じです(笑)
2020年現在の110mHは、日本歴代記録のベスト10の選手たちがこんなにいるんですね。
しかも!ここ約10年、日本陸上選手権の110mHは、これらの選手たちが好成績を残しているんです。
2011年以降の日本陸上選手権110mHの成績を、これらのピックアップした選手で「1位-2位-3位」をまとめてみますと、
- 2011:矢澤航
- 2013:矢澤航
- 2014:増野元太-矢澤航
- 2015:高山峻野-○-増野元太
- 2016:矢澤航-増野元太-金井大旺
- 2017:高山峻野-矢澤航-増野元太
- 2018:金井大旺-高山峻野
- 2019:高山峻野-泉谷駿介-石川周平
↑と、日本陸上選手権の優勝3回の矢澤航と高山峻野、また、増野元太、金井大旺も1度ずつ優勝しているんですね。
つまり、だれが勝つのか全くわからん!のが110mHなんですね(笑)
そういう意味で、日本陸上選手権の110mHは注目の種目ですし、選手たちはほぼほぼ注目選手ということになります。
大混戦の110mHです。
男子800m
- 川元 奨(スズキ浜松AC)
- 金子 魅玖人(中央大)
このブログでも再三取り上げさせていただいています、男子800mが注目です。
男子800mに注目が集まったのはクレイアーロン竜波(相洋AC)の存在だと思うんですけど、
クレイアーロンは2020年秋からアメリカに留学の予定ですので、日本陸上選手権2020には出場しないと思われます。
クレイアーロン竜波が注目されたのは(私見ですが)、
男子800mの第一人者、日本記録保持者であり、日本陸上選手権6連覇している川元奨(スズキ浜松AC)の7連覇を阻止したからです。
川元が日本陸上選手権で初優勝するのは、2013年です。
それまでの800mの第一人者であった横田真人(日本陸上選手権優勝6回)に代わり800mの第一人者になったんですね。
その初優勝から6年連続で日本陸上選手権で優勝し、横田真人の優勝回数に並び、2019年の日本陸上選手権で7度目の優勝を目指したわけですが、
川元が横田の7回目の優勝を阻止したのと同じように、
高校3年生だったクレイアーロン竜波に7連覇を阻止されたのが川元なんですね。
川元は2020年の日本陸上選手権で7回目の優勝を目指します。
クレイアーロン竜波は2020年の日本陸上選手権に出場しないものと思われますが、
この男子800mにもう一人、注目の選手が登場しました。
金子魅玖人(中央大)です。
→金子魅玖人は800m注目の選手です!プロフィールや経歴をチェック!
金子は、クレイアーロン竜波と同学年で、
おそらく、クレイアーロン竜波に勝ったことはありません(と思いますm(__)m)。
しかし、2019年は、インターハイでクレイアーロン竜波に次ぐ2位、
その後の国体&U20日本陸上選手権で2冠を達成し、陸上の名門中央大に進学します。
そして、大学デビューとなった2020の東京選手権でクレイアーロンに迫る2位、続く、セイコーGGPではPBで優勝!
この東京選手権とセイコーGGPには川元奨も出場しまして、2戦とも金子が先行しています。
日本記録保持者であり、日本の800mの歴史に名を遺す川元奨の巻き返しはあるのか、
クレイアーロンを追いかける急成長中の金子魅玖人は、800mのトップランナーの仲間入りができるのか、
また、2020の日本陸上選手権800mの勝負と考えた時には、
松本純弥(法政大)、瀬戸口大地(山梨学院大)、西久保達也(パナソニック?)、村島匠(福井県スポーツ協会)なども有力選手となります。
男子800mも注目の種目だと思います。
女子100m
いろんな評価があると思いますけど、「勝負」という視点では、誰が勝つんだろうとなるのが女子100mかと。
注目選手は以下の選手たちかと思います。
- 御家瀬 緑(住友電工)
- 土井 杏南(JAL)
- 兒玉 芽生(福岡大)
- 石堂 陽奈(立命館慶祥高)
- 青山 華依(大阪高)
近年、高校生ランナーの活躍が目に付く女子100m。
その代表が御家瀬緑(住友電工)であり、御家瀬を追いかける1学年下の高校生が石堂陽奈(立命館慶祥高)や青山華依(大阪高)だったりすると思います。
この3選手はすでに高校生でありながら、日本陸上選手権の100m決勝に進出した実績を誇ります。
御家瀬は、2019年の日本陸上選手権女子100mのチャンピオンです(2020年で連覇に挑戦します)。
しかし、2019年の日本陸上選手権、インターハイで優勝した御家瀬でしたが、その後の国体などは欠場したようで、
住友電工に入社した2020年は、セイコーGGPに出場しましたが、いまいち調子が良くないようです(←もちろん私見です)。
2019-2020にかけて調子が良さそうなのが兒玉芽生(福岡大)。
2019の日本陸上選手権では100mで4位、200mで優勝、
また、2020のセイコーGGPでは、御家瀬、石堂、青山、影山咲穂(筑波大)などに圧勝!
兒玉が最有力ではないかと思われます。
また、社会人の土井杏南(JAL)、世古和(CRANE)も出場してくるものと思われます。
日本の女子100mというと、新井初佳、福島千里などのように絶対女王が連覇するイメージが強いのですが、
近年は、毎年違う選手が優勝するという傾向にあるのかなと思います。
2020の女子100mの日本チャンピオンは誰なのか、気になるところです。
女子800m
女子800mも「勝負」という視点で面白い種目ではないかと思います。
- 北村 夢(エディオン)
- 塩見 綾乃(立命館大)
- 川田 朱夏(東大阪大)
- 卜部 蘭(積水化学)
日本歴代2位の記録を持つ北村夢(エディオン)、
近年の女子800mのトップランナーである塩見綾乃(立命館大)、川田朱夏(東大阪大)、
そして、昨年の日本陸上選手権優勝の卜部蘭(積水化学)、
この4人の勝負に注目だと思います。
大学生の塩見、川田は、安定して強いですねぇ。
2017-2018連覇の北村夢の調子はどうでしょうか、
2019の800m&1500m2冠の卜部は、今年も800mに出場してくるのか、
できれば、日本女子800m史上初の2分切りを希望します(笑)
100mH
こちらも「勝負」!
寺田、木村、青木、2020年は誰が勝つのか!?
- 寺田 明日香(パソナグループ)
- 木村 文子(エディオン)
- 青木 益未(七十七銀行)
- 柴村 仁美(東邦銀行)
- 清山 ちさと(いちご)
- 福部 真子(日本建設工業AC)
↑これらの選手が100mHの注目選手ではないでしょうか。
力どおり、実績どおりの決着となれば、寺田、木村、青木の誰かが、
有力3人になにかあったときには、柴村、清山、福部などにもチャンスがあるかもです。
日本陸上選手権100mHの優勝実績は以下のとおりです。
- 6回:木村 文子
- 4回:寺田 明日香
- 2回:柴村 仁美
- 1回:青木 益未
男子やり投
- 新井 涼平(スズキ浜松AC)
- ディーン元気(ミズノ)
日本陸上選手権6連覇中の新井涼平(スズキ浜松AC)が7連覇に挑む男子やり投ですが、ディーン元気(ミズノ)が復活!!??
2020年8月のセイコーGGPで、ディーンが84.05mで、新井に勝利!
ディーンは大学時代、日本の男子やり投のレジェンド村上幸史(日本陸上選手権通算13回優勝)の12連覇を阻止しています。
新井涼平からすると、怖い選手が復活したかもです(笑)
女子400m
敢えて「因縁の戦い」と言わせていただきます。
女子400mです。
- 青山 聖佳(大阪成蹊AC)
- 高島 咲季(青学大)
- 松本 奈菜子(東邦銀行)
2019年に日本陸上選手権女子400mは、優勝が青木聖佳(大阪成蹊AC)、2位がスーパー高校生の高島咲季(当時は相洋高校3年生、現在青学大)だったのですが、
なんと、同タイムの写真判定という大接戦だったわけです。
日本陸上選手権で高校生が活躍を魅せる女子陸上界で、大車輪の活躍を魅せていた高島の優勝を阻んだのが青木だったわけです。
しかも!2人に遅れること0.02秒!で3位だったのが松本奈菜子(東邦銀行)という結果だったんです。
つまり、昨年の女子400mは史上稀にみる大接戦だったんです。
高島は高校生での日本陸上選手権優勝を逃したわけですが、青山聖佳も高校時代はスーパー高校生だったんです。
青山も高校時代に日本陸上選手権に出場し、わずか0.06秒という僅差で優勝できなかったという経験があるんですね。
2014年の日本陸上選手権なんですけど、
高校生だった青木は僅差で2位、そして、このときの優勝が、やはり高校生だった松本奈菜子(当時浜松市立高)なんです!
高校生ながら日本陸上選手権で優勝を目指した高島を青木が阻止し、青木を阻止したのが松本という構図なわけです(笑)
その関係の3人が、昨年、1位、2位、3位、それも、タイム差0.02秒!!!
2020年、青山も松本も調子が良いようです、大学生となった高島はどうでしょうか。
また、女子800mの優勝候補である川田朱夏(東大阪大)は、2018年の日本陸上選手権女子400mのチャンピオン。
因縁の対決にして申し訳ありませんけど、青木、高島、松本の女子400mに注目ですよ。
男子走幅跳
橋岡の4連覇となるのか、男子走幅跳!
- 8m40:城山 正太郎(ゼンリン)歴1
- 8m32:橋岡 優輝(日大)歴2
- 8m23:津波 響樹(大塚製薬)歴4
- 8m12:藤原 孝輝(洛南高)歴9
安定感抜群の橋岡優輝(日大)が3連覇中の男子走幅跳、橋岡は4連覇に挑戦です。
橋岡を脅かすジャンパーというと、2019年に日本記録を塗り替えた城山正太郎(ゼンリン)、
また、2019年の世界陸上の代表選手である津波響樹(大塚製薬)が有力でしょうか。
長年更新されなかった日本男子の走幅跳の記録を更新し、
2020年現在で、現役のロングジャンパーで、歴代トップ3の記録を誇る3選手です。
また歴史的と言えば、2019年に、約30年ぶりに高校記録を更新した藤原孝輝(洛南高)にも注目です。
インターハイが中止となっただけに、日本陸上選手権で藤原選手を見てみたいですね。
・・・やっぱり橋岡が勝ってしまうのか(笑)
女子走幅跳
女子の走幅跳は、秦、高良、どっちが勝つのか!?
- 秦 澄美鈴(シバタ工業)
- 高良 彩花(筑波大)
高校2年生で出場した日本陸上選手権で優勝し、また次の年にも優勝し、高校生ながら日本陸上選手権を連覇した実績をもつのが、高良彩花(筑波大)。
その高良の3連覇を阻止したのが秦澄美鈴(シバタ工業)という構図です。
近年、ちょっと記録が寂しい女子走幅跳。
6m50を超えるジャンプを期待しましょう!
以上、10種目を日本陸上選手権2020の注目種目として、また、出場選手を注目選手とさせていただきます。
注目の度合いは、上から順番ですので(笑)
女子1500m、110mH、男子800m、女子100mは特に注目だと思います。
- 女子1500m
- 110mH
- 男子800m
- 女子100m
- 女子800m
- 100mH
- 男子やり投
- 女子400m
- 男子走幅跳
- 女子走幅跳
注目選手というと、ピックアップさせていただいたとおりなんですけど、
特に、個人的に推している選手を注目とさせてもらうと、
- 田中 希実
- 泉谷 駿介
- 金子 魅玖人
- 川元 奨
- 御家瀬 緑
- 青山 華依
- 高島 咲季
↑は、特に応援しています(笑)
1年に1度の陸上の祭典を満喫したいですよね。
まとめ
以上、ここでは、日本陸上選手権2020の注目種目、注目選手を紹介させていただきました。
ピックアップにつきましては、全くの私見ですので、ご了承くださいm(__)m
皆さんの注目種目、注目選手はどんな傾向でしょうか?
この記事が読んでくださった皆さんのスポーツの楽しみにお役に立てればうれしく思います。
よかったら関連記事の以下もご参照ください。
→セイコーゴールデングランプリ陸上2020の注目選手をピックアップ!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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