【オリンピック】日本人のメダル獲得の記録あれこれ

2020年は東京でオリンピックが開催されます。

2019年の現在は東京オリンピックに向けていろいろな準備がされています。

その東京オリンピック開催に因んで、

今回は、これまでのオリンピックで、日本人選手の獲得したメダルについて、知っておいたほうが良くないですか(笑)

日本人のメダル獲得の歴史を振り返ってみましょう。あ、今回は夏季オリンピックです。

オリンピックで日本人が獲得したメダル

近代オリンピックの第1回は1896年(明治29年)に行われました。

それから4年毎に、直近の2016年リオデジャネイロまで31回のオリンピックが開催されたことになります

 

日本が初めてオリンピックに参加したのは1912年(明治45年)の第5回ストックホルムオリンピック大会からです。

2019年の大河ドラマ「いだてん」の中に登場する金栗四三、三島弥彦の2人が陸上競技に出場するのですが、

これが日本がオリンピックの初参加であり、

金栗と三島が日本人として初めてオリンピックに出場した選手ということになります。

オリンピックに初出場した金栗は、歴史に残る感動秘話があります。

大河ドラマ「いだてん」の主人公、金栗四三のエピソード

 

過去31回のオリンピックのうち、日本は22大会に出場しています。

この22大会のオリンピックで、日本が獲得したメダルは、

  • 金メダル142
  • 銀メダル136
  • 銅メダル161

合計439個です。

くれぐれも夏季オリンピックだけで、冬季オリンピックは含まれていません。

国別のメダル獲得数の順位では13位ということのようです。

※↑金メダル獲得の順位のようで、合計メダル数の順位は11位になりますけど・・。

 

金メダルを最も多く獲得したのは、1964年東京オリンピックと2004年アテネオリンピックの16個、

最も多くのメダルを獲得したのは2016年リオデジャネイロオリンピックの41個です。

 

このように、1896年に始まったオリンピックで、

日本は1912年のストップホルムオリンピックに初出場し、

1916年、1940年のオリンピック中止、

1948年、1980年のオリンピック不参加などあったようですが、

これまでに22回のオリンピックに出場し、

世界で13位となる、金142、銀136、銅161、計439個のメダルを獲得しているということです。

オリンピックの「初」メダル

次に、オリンピックの「初」メダルについて確認しておきましょう。

日本人が獲得したいろいろな「初」です。

 

第7回アントワープ大会(ベルギー)

熊谷一弥 出典:https://ja.wikipedia.org/

1920年(大正9年)開催、日本が2度目のオリンピック出場。

テニス競技シングルスに出場した熊谷一弥が銀メダルを獲得。

これが日本がオリンピックで初めて獲得したメダルです。

また、銀メダル第1号であり、テニス競技の第1号でもあります。

ちなみに、このシングルスの後男子ダブルスが行われ、

熊谷一弥と柏尾誠一郎のペアが同じく銀メダルを獲得しました。

さらにちなみに、熊谷一弥は1918年の全米オープンでベスト4に進出しており、

2014年の錦織圭の準優勝まで、96年間、日本人の全米オープンテニス最高成績を持っていました。

 

第8回パリ大会(フランス)

1924年(大正13年)、日本は3度目のオリンピック出場。

レスリング男子フリースタイルフェザー級に出場した内藤克俊が銅メダルを獲得。

日本にとって初の銅メダルであり、

レスリング競技の初メダル、初銅メダルでもあります。

 

第9回アムステルダム大会(オランダ)

人見絹江 出典:http://www.ssf.or.jp/

1928年(昭和3年)、日本は4度目のオリンピック出場。

陸上男子三段跳びの織田幹雄が金メダルを獲得、日本人初の金メダリストになる。

陸上女子800mに出場した人見絹江が銀メダルを獲得、

日本女子初のメダル、陸上トラック競技初のメダル獲得。

ちなみに、陸上トラック競技でのメダル獲得は、

人見絹江は日本史上トラック競技で唯一メダルを獲得した女子選手でもあります。

また、競泳200m平泳ぎで鶴田義行が金メダルを獲得、

日本が水泳競技で初のメダル&金メダル獲得となります。

 

第10回ロサンゼルス大会(アメリカ)

1932年(昭和7年)開催。

馬術で西竹一が馬術初の金メダルを獲得(馬はウラヌス号)。

男子棒高跳び競技で西田修平が競技初の銀メダル、

男子ホッケーが競技初、また団体競技初の銀メダル獲得。

 

第11回ベルリン大会(ドイツ)

前畑秀子 出典:http://www.ssf.or.jp/

1936年(昭和11年)開催。

競泳女子200m平泳ぎで前畑秀子が金メダル獲得、日本女子選手の初の金メダル

男子マラソンで孫基禎が競技初の金メダル獲得。

また、芸術競技というオリンピック種目があり、

藤田隆治が絵画、鈴木朱雀が水彩でそれぞれ競技初の銅メダルを獲得しました。

 

第15回ヘルシンキ大会(フィンランド)

1952年(昭和27年)開催。

レスリングフリースタイルで石井庄八が金メダル獲得、レスリング初の金メダル。

体操個人種目で競技初の銅メダルを獲得

 

第16回メルボルン大会(オーストラリア)

1956年(昭和31年)開催。

男子体操個人種目で小野喬が金メダルを獲得、体操競技初の金メダル。

 

第17回ローマ大会(イタリア)

1960年(昭和35年)開催。

男子体操団体で金メダル獲得、団体競技初の金メダル。

ウエイトリフティングで三宅義信が競技初の銀メダル獲得、

ボクシングで田辺清が競技初となる銅メダル獲得、

射撃競技で吉川貴久が競技初となる銅メダル獲得しています。

 

第19回東京大会

1964年(昭和39年)開催。

日本にとって初めての地元開催のオリンピックということもあり、

ウエイトリフティング、柔道、ボクシングで競技初の金メダル獲得、

また、女子バレーボールで女子団体競技初めての金メダルを獲得。

さらに、女子体操団体で銅メダル獲得、女子体操団体初のメダル獲得。

 

第20回メキシコシティ大会

1968年(昭和43年)開催。

男子バレーボールが銀メダルを獲得して競技初のメダル獲得。

サッカーも銅メダルでサッカー競技初のメダル獲得。

 

第21回ミュンヘン大会(西ドイツ)

1972年(昭和47年)開催。

男子バレーボール初の金メダル獲得。

 

第21回モントリオール大会(カナダ)

1976年(昭和51年)開催。

アーチェリー男子個人で道永宏が競技初の銀メダル獲得。

 

第23回ロサンゼルス大会(アメリカ)

1984年(昭和59年)開催

射撃男子の蒲池猛夫が競技初の金メダル獲得、

自転車男子スプリント、アーティスティックスイミングでそれぞれ初の銅メダルを獲得。

 

第24回ソウル大会

1988年(昭和63年)、射撃女子で初の銀メダル獲得。

 

第25回バルセロナ大会(スペイン)

1992年(平成4年)開催。

女子マラソンで有森裕子が女子マラソン初の銀メダル獲得、

野球で初の銅メダル獲得。

 

第26回アトランタ大会(アメリカ)

1996年(平成8年)、ヨット女子、野球で初の銀メダル獲得。

 

第27回シドニー大会(オーストラリア)

2000年(平成12年)開催。

女子マラソンで高橋尚子が初の金メダル獲得。

女子ソフトボール、アースティックスイミング団体で初の銀メダル、

テコンドー女子で初の銅メダルを獲得。

 

第28回アテネ大会(ギリシャ)

2004年(平成16年)開催。

陸上男子ハンマー投げで室伏広治が、

レスリング女子で吉田沙保里が、それぞれ競技初の金メダルを獲得。

セーリング男子で競技初の銅メダルを獲得。

 

第29回北京大会

2008年(平成20年)、女子ソフトボールが競技初の金メダルを獲得、

フェンシング男子で太田雄貴、陸上男子100m×4リレーで競技初の銀メダルを獲得。

 

第31回ロンドン大会

2012年(平成24年)開催。

ウェイトリフティング女子、バドミントン女子ダブルス、卓球女子団体、女子サッカー、フェンシング男子団体がそれぞれ競技初の銀メダルを獲得、

アーチェリー女子団体が競技初の銅メダルを獲得。

 

第32回リオデジャネイロ大会(ブラジル)

2016(平成28年)開催。

バドミントン女子ダブルスで初の金メダルを獲得。

卓球男子団体で競技初の銀メダルを獲得。

カヌー男子、陸上男子競歩でそれぞれ競技初の銅メダルを獲得。

 

以上、過去21回の日本の出場したオリンピックでの「初」メダルについて羅列してみました。

日本が初めてオリンピックに出場したヘルシンキ大会のみ、メダル獲得がなく、

その後は全てのオリンピックでメダルを獲得しているということになります。

 

いろいろな「初」がありましたので、主要な「初」をまとめておきます。

織田幹雄 出典:https://ja.wikipedia.org/

日本初メダル:熊谷 一弥(テニス)銀メダル 1920アントワープ

日本初金メダル:織田 幹雄(三段跳び) 1928アムステルダム

日本女子初メダル:人見 絹江(陸上800)銀メダル 1928アムステルダム

日本女子初金メダル:前畑 秀子(平泳ぎ200) 1936年ベルリン

この初メダルのみなさんは日本スポーツ界のレジェンドです。

日本人のメダルあれこれ

夏季オリンピックでは2020年の東京大会で33競技339種目が予定されているようです。

これまでのオリンピックでのメダル獲得数の多い競技だったり、

オリンピックを連覇した選手などをあれこれ紹介したいと思います。

 

金メダル獲得数(競技)

  1. 柔 道(39個)男子28,女子11
  2. レスリング(32個)男子21,女子11
  3. 体 操(31個)男子31
  4. 競 泳(22個)男子17,女子5
  5. 陸 上(  7個)男子5,女子2

柔道はほぼ日本の国技と言って良いでしょうから、金メダルが多いですね。

レスリング、体操と続きます。

柔道、レスリング、体操は日本の「お家芸」と言って良いでしょうね。

体操の金メダルは男子のみで、女子はまだ1度も金メダルを獲得していません。

メダル獲得数(競技)

  1. 体 操(98個)金31銀33銅34
  2. 柔 道(84個)金39銀19銅26
  3. 競 泳(80個)金22銀26銅32
  4. レスリング(69個)金32銀20銅17
  5. 陸 上(25個)金  7銀  8銅10

メダル獲得数では体操が最多です。

柔道、競泳、レスリングと続きます。

ちなみに、バレーボールや野球などのチームスポーツのメダル獲得数では、

  1. バレーボール(9個)金3銀3銅3
  2. ソフトボール (3個)金1銀1銅1
  3. 野  球(3個)銀1銅2
  4. サッカー(2個)銀1銅1
  5. ホッケー(1個)銀1

団体スポーツは競技が採用されたり不採用だったりなどもありますが、

バレーボールが男女とも金メダルを獲得しています。

ホッケーは日本の団体スポーツで初めてメダルを獲得した競技です。

団体スポーツ初の金メダル獲得は女子バレーボールです。

 

メダル獲得数

  1. 8個:加藤沢男(体操)
  2. 6個:中山彰規(体操)
  3. 5個:小野喬,遠藤幸雄,塚原光男(体操)
  4. 4個:北島康介(競泳)、伊調馨(レスリング)
  5. 3個:監物永三,内村航平(体操)、野村忠宏(柔道)、吉田沙保里(レスリング)

1人が複数の種目に出場できる体操の選手が上位を占めていますね。

金メダル8個の加藤沢男はウサイン・ボルトなどと並ぶ世界歴代6位タイの記録で、

金銀銅あわせると12個のメダルを獲得(世界歴代8位タイ)しています。

メダル獲得数では小野喬の13個が日本最多の獲得数で世界歴代4位タイの記録です。

ちなみに、世界記録は23個の金メダル獲得のマイケル・フェリプスで、

金銀銅合わせるとダントツの28個のメダルを獲得しています。

 

オリンピック連覇

  1. 5連覇:体操男子団体
  2. 4連覇:伊調馨(レスリング)
  3. 3連覇:野村忠宏(柔道)、吉田沙保里(レスリング)、三段跳び
  4. 2連覇:けっこうたくさんいます

体操男子団体で5連覇しています。

個人では伊調馨の4連覇、個人競技の4連覇は世界記録で、女子選手では伊調しかいません。

2連覇は北島康介、内村航平などたくさんいるんですが、

日本人で初めて連覇を成し遂げたのは鶴田義行(競泳)です。

また、日本が初めて金メダルを獲得した陸上三段跳びでは、

1928年織田幹雄、1932年南部忠平、1936年田島直人がそれぞれ金メダルを獲得し、

日本の別の選手ですが、3大会連続で金メダルを獲得しました。

1936年の田島直人の金メダルをとったときの記録は当時の世界新記録でした。

 

最年長、最年少金メダル

最年長金メダル:48歳4か月(蒲池猛夫)射撃男子

最年少男子:14歳10か月(北村久寿雄)競泳1500m自

最年少女子:14歳6日(岩崎恭子)競泳200m平

ちょっと最年長女子の金メダルは不明でしたが、

日本人最年長金メダルはご覧の蒲池猛夫の48歳4か月、

最年少は男子も女子も競泳競技で14歳代。

岩崎恭子の14歳6日の記録は、競泳界の最年少記録です。

まとめ

以上、オリンピックでの日本人のメダル獲得の記録について、あれこれ紹介してみました。

三島弥彦、金栗四三のたった2人の出場で始まった日本のオリンピック出場、

テニスの熊谷一弥が日本人で初めてメダルを獲得したオリンピックから丁度100年後に東京オリンピックが開催されます。

これまでの間に、

織田幹雄の初金メダル、

人見絹江の女子初のメダル獲得、

男子三段跳びの3大会連続の金メダル、

前畑秀子の女子初めての金メダル獲得、

体操の男子団体5連覇、

伊調、野村忠宏、吉田沙保里などの4連覇、3連覇などの歴史があったわけですね。

 

日本でのオリンピック開催は1964年に続き2度目になりますが、

1964年の東京オリンピックでも日本は大活躍しました。

2020年も日本人選手の活躍に期待したいですし、

なによりもスポーツの祭典が目の前で観られるチャンスですから、楽しみでもありますね。

 

今回の記事が読んでくださったみなさんのスポーツの楽しみにお役に立てればうれしく思います。

よかったら過去記事の<<日本代表のワールドカップの全結果!【ラグビー】>>もご一読ください。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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